Delegate (Java Platform SE 8)

java.lang.Object
- org.omg.CORBA.portable.Delegate

直系の既知のサブクラス:

Delegate
```
public abstract class Delegate
extends Object
```
ORBベンダー固有のorg.omg.CORBA.Objectメソッドを実装するためのポータブルAPIを指定します。各スタブ(プロキシ)は、すべてのorg.omg.CORBA.Objectメソッドの転送先となる委譲オブジェクトを格納します。これにより、あるベンダーのORBによって生成されたスタブが、ほかのベンダーのORBからの委譲オブジェクトとともに動作できます。

関連項目:

Object

コンストラクタのサマリー

コンストラクタ
コンストラクタと説明

Delegate()

コンストラクタ
コンストラクタと説明
`Delegate()`

メソッドのサマリー

すべてのメソッドインスタンス・メソッド抽象メソッド具象メソッド
修飾子と型	メソッドと説明
`abstract Request`	`create_request(Object obj, Context ctx, String operation, NVList arg_list, NamedValue result)` Dynamic Invocation Interfaceで使用されるRequestのインタフェースを作成します。
`abstract Request`	`create_request(Object obj, Context ctx, String operation, NVList arg_list, NamedValue result, ExceptionList exclist, ContextList ctxlist)` Dynamic Invocation Interfaceで使用されるRequestのインタフェースを作成します。
`abstract Object`	`duplicate(Object obj)` 指定されたオブジェクト参照の複製を返します。
`boolean`	`equals(Object self, Object obj)` 委譲CORBAオブジェクトのequals(java.lang.Object obj)メソッドをオーバーライドする実装を提供します。
`DomainManager[]`	`get_domain_managers(Object self)` このオブジェクトの`DomainManagers`を取り出します。
`abstract Object`	`get_interface_def(Object self)` 指定されたオブジェクト参照のInterfaceDefを返します。
`Policy`	`get_policy(Object self, int policy_type)` このオブジェクトに適用する、指定された型の`Policy`オブジェクトを返します。
`abstract int`	`hash(Object obj, int max)` このオブジェクト参照のORB内部識別子(ハッシュ・コード)を返します。
`int`	`hashCode(Object self)` 委譲CORBAオブジェクトのhashCode()メソッドをオーバーライドする実装を提供します。
`InputStream`	`invoke(Object self, OutputStream output)` invokeは操作を呼び出すためにスタブによって呼び出されます。
`abstract boolean`	`is_a(Object obj, String repository_id)` オブジェクト参照が、指定されたインタフェースのインスタンスであるかどうかを判定します。
`abstract boolean`	`is_equivalent(Object obj, Object other)` 2つのオブジェクト参照が等価かどうかを判定します。
`boolean`	`is_local(Object self)` このオブジェクトがローカル・サーバントによって実装される場合はtrueを返します。
`abstract boolean`	`non_existent(Object obj)` オブジェクト参照のサーバー・オブジェクトが破棄されているかどうかを判定します。
`ORB`	`orb(Object obj)` パラメータに関連したorbへの参照を提供します。
`abstract void`	`release(Object obj)` 指定されたオブジェクト参照に関連したリソースを解放します。
`void`	`releaseReply(Object self, InputStream input)` releaseReplyは、非整列化が完了したときにORBへ戻される応答ストリームを解放するために、スタブによって任意に呼び出されることがあります。
`abstract Request`	`request(Object obj, String operation)` Dynamic Invocation Interfaceで使用されるRequestのインタフェースを作成します。
`OutputStream`	`request(Object self, String operation, boolean responseExpected)` requestは、引数の整列化のため、OutputStreamを取得する目的でスタブによって呼び出されます。
`void`	`servant_postinvoke(Object self, ServantObject servant)` servant_postinvoke()は、ローカル・サーバントでこの操作が呼び出されたあとで、ローカル・スタブによって呼び出されます。
`ServantObject`	`servant_preinvoke(Object self, String operation, Class expectedType)` この要求で使用される必要があるサーバントへのJava参照を返します。
`Object`	`set_policy_override(Object self, Policy[] policies, SetOverrideType set_add)` 渡されたポリシーを、返される新しく作成されたオブジェクト参照と関連付けます。
`String`	`toString(Object self)` 委譲CORBAオブジェクトのtoString()メソッドをオーバーライドする実装を提供します。

クラス java.lang.Objectから継承されたメソッド
clone, equals, finalize, getClass, hashCode, notify, notifyAll, toString, wait, wait, wait

- コンストラクタの詳細
  - Delegate
```
public Delegate()
```
- メソッドの詳細
  - get_interface_def
```
public abstract Object get_interface_def(Object self)
```
    指定されたオブジェクト参照のInterfaceDefを返します。
    
    パラメータ:
    
    self - InterfaceDefを返す必要があるオブジェクト参照
    
    戻り値:
    
    InterfaceDef
  - duplicate
```
public abstract Object duplicate(Object obj)
```
    指定されたオブジェクト参照の複製を返します。
    
    パラメータ:
    
    obj - 複製を返す必要があるオブジェクト参照
    
    戻り値:
    
    複製されたオブジェクト参照
  - release
```
public abstract void release(Object obj)
```
    指定されたオブジェクト参照に関連したリソースを解放します。
    
    パラメータ:
    
    obj - リソースを解放する必要があるオブジェクト参照
  - is_a
```
public abstract boolean is_a(Object obj,
                             String repository_id)
```
    オブジェクト参照が、指定されたインタフェースのインスタンスであるかどうかを判定します。
    
    パラメータ:
    
    obj - 調査対象のオブジェクト参照。
    
    repository_id - 調査対象のインタフェースのリポジトリID。
    
    戻り値:
    
    オブジェクト参照がインタフェースをサポートしている場合はtrue
  - non_existent
```
public abstract boolean non_existent(Object obj)
```
    オブジェクト参照のサーバー・オブジェクトが破棄されているかどうかを判定します。
    
    パラメータ:
    
    obj - この委譲オブジェクトに委譲したオブジェクト参照。
    
    戻り値:
    
    サーバー・オブジェクトが存在しないことをORBが正式に認識している場合はtrue、そうでない場合はfalse
  - is_equivalent
```
public abstract boolean is_equivalent(Object obj,
                                      Object other)
```
    2つのオブジェクト参照が等価かどうかを判定します。
    
    パラメータ:
    
    obj - この委譲オブジェクトに委譲したオブジェクト参照。
    
    other - 等価かどうか調べる対象となるオブジェクト参照。
    
    戻り値:
    
    オブジェクトのCORBAが等価の場合true。
  - hash
```
public abstract int hash(Object obj,
                         int max)
```
    このオブジェクト参照のORB内部識別子(ハッシュ・コード)を返します。
    
    パラメータ:
    
    obj - この委譲オブジェクトに委譲したオブジェクト参照。
    
    max - ORBによって返されるハッシュ値の上限。
    
    戻り値:
    
    オブジェクト参照のORB内部ハッシュ識別子
  - request
```
public abstract Request request(Object obj,
                                String operation)
```
    Dynamic Invocation Interfaceで使用されるRequestのインタフェースを作成します。
    
    パラメータ:
    
    obj - この委譲オブジェクトに委譲したオブジェクト参照。
    
    operation - Requestインスタンスを使って呼び出されるオペレーションの名前。
    
    戻り値:
    
    生成されたRequestのインスタンス
  - create_request
```
public abstract Request create_request(Object obj,
                                       Context ctx,
                                       String operation,
                                       NVList arg_list,
                                       NamedValue result)
```
    Dynamic Invocation Interfaceで使用されるRequestのインタフェースを作成します。
    
    パラメータ:
    
    obj - この委譲オブジェクトに委譲したオブジェクト参照。
    
    ctx - 使用されるコンテキスト。
    
    operation - 呼び出されるオペレーションの名前。
    
    arg_list - NVList形式のオペレーションの引数。
    
    result - 結果が格納される、NamedValueとしてのコンテナ。
    
    戻り値:
    
    作成されたRequestオブジェクト
  - create_request
```
public abstract Request create_request(Object obj,
                                       Context ctx,
                                       String operation,
                                       NVList arg_list,
                                       NamedValue result,
                                       ExceptionList exclist,
                                       ContextList ctxlist)
```
    Dynamic Invocation Interfaceで使用されるRequestのインタフェースを作成します。
    
    パラメータ:
    
    obj - この委譲オブジェクトに委譲したオブジェクト参照。
    
    ctx - 使用されるコンテキスト。
    
    operation - 呼び出されるオペレーションの名前。
    
    arg_list - NVList形式のオペレーションの引数。
    
    result - 結果が格納される、NamedValueとしてのコンテナ。
    
    exclist - オペレーションがスローする可能性がある例外のリスト。
    
    ctxlist - Requestとともに解決し送信される必要があるコンテキスト文字列のリスト。
    
    戻り値:
    
    作成されたRequestオブジェクト
  - orb
```
public ORB orb(Object obj)
```
    パラメータに関連したorbへの参照を提供します。
    
    パラメータ:
    
    obj - この委譲オブジェクトに委譲したオブジェクト参照。
    
    戻り値:
    
    関連したorb
    
    関連項目:
    
    portableパッケージに実装されていない機能についてのコメント
  - get_policy
```
public Policy get_policy(Object self,
                         int policy_type)
```
    このオブジェクトに適用する、指定された型のPolicyオブジェクトを返します。
    
    パラメータ:
    
    self - この委譲オブジェクトに委譲したオブジェクト参照。
    
    policy_type - 取得されるポリシーの型。
    
    戻り値:
    
    policy_typeパラメータで指定された型のPolicyオブジェクト。
    
    例外:
    
    BAD_PARAM - このORBが指定された型をサポートしていないか、その型のポリシー・オブジェクトがこのオブジェクトに関連していないために、ポリシー型の値が無効となる場合にスローされる。
    
    関連項目:
    
    portableパッケージに実装されていない機能についてのコメント
  - get_domain_managers
```
public DomainManager[] get_domain_managers(Object self)
```
    このオブジェクトのDomainManagersを取り出します。これにより、管理サービスやアプリケーションは、ドメイン・マネージャを取り出せます。したがって、ドメインのメンバーである個々のオブジェクトに適用可能なセキュリティと他のポリシーを取り出せるようになります。
    
    パラメータ:
    
    self - この委譲オブジェクトに委譲したオブジェクト参照。
    
    戻り値:
    
    このオブジェクトを直接囲むドメイン・マネージャのリスト。各オブジェクトは作成時にデフォルトで1つ以上のドメイン・マネージャに関連付けられるので、このリストでは常に1つ以上のドメイン・マネージャが返される。
    
    関連項目:
    
    portableパッケージに実装されていない機能についてのコメント
  - set_policy_override
```
public Object set_policy_override(Object self,
                                  Policy[] policies,
                                  SetOverrideType set_add)
```
    渡されたポリシーを、返される新しく作成されたオブジェクト参照と関連付けます。クライアント側の操作呼出しに適合する特定のポリシーだけを、この操作を使ってオーバーライドできます。ほかのポリシーをオーバーライドしようとすると、CORBA::NO_PERMISSION例外がスローされます。
    
    パラメータ:
    
    self - この委譲オブジェクトに委譲したオブジェクト参照。
    
    policies - Policyオブジェクトへの参照のシーケンス。
    
    set_add - オブジェクト参照にすでに存在する他のオーバーライドにこれらのポリシーを追加する(ADD_OVERRIDE)のか、あるいはオーバーライドされていないクリーンなオブジェクト参照に追加する(SET_OVERRIDE)のかを示す。
    
    戻り値:
    
    関連した新しいポリシーのある新しいオブジェクト参照。
    
    関連項目:
    
    portableパッケージに実装されていない機能についてのコメント
  - is_local
```
public boolean is_local(Object self)
```
    このオブジェクトがローカル・サーバントによって実装される場合はtrueを返します。
    
    パラメータ:
    
    self - この委譲オブジェクトに委譲したオブジェクト参照。
    
    戻り値:
    
    このオブジェクトを生成するサーバントがこのJava VMに置かれている場合にのみtrue。サーバントがローカルでない場合、あるいはORBがこの特定のサーバントのローカル・スタブをサポートしていない場合はfalse。is_local()のデフォルトの動作ではfalseを返す。
  - servant_preinvoke
```
public ServantObject servant_preinvoke(Object self,
                                       String operation,
                                       Class expectedType)
```
    この要求で使用される必要があるサーバントへのJava参照を返します。servant_preinvoke()はローカル・スタブによって呼び出されます。ServantObjectオブジェクトが返される場合、そのサーバント・フィールドは予想されるオブジェクト型に設定されています(注: オブジェクトは実際のサーバント・インスタンスの場合もそうでない場合もあります)。ローカル・スタブによりサーバント・フィールドが予期される型にキャストされ、操作が直接呼び出されます。ServantRequestオブジェクトは1回の呼出しに対してのみ有効であり、複数の呼出しに対しては使用できません。
    
    パラメータ:
    
    self - この委譲オブジェクトに委譲したオブジェクト参照。
    
    operation - 操作名が格納されている文字列。操作名は、GIOP要求でエンコードされる操作名に対応する。
    
    expectedType - サーバントの予想される型を表すClassオブジェクト。予想される型は、スタブのインタフェースの操作クラスに関連したClassオブジェクト。たとえば、Fooインタフェースのスタブの場合は、FooOperationsインタフェースのClassオブジェクトを渡します。
    
    戻り値:
    
    ServantObjectオブジェクト。メソッドが、セキュリティ、トランザクションなどのためこの最適化をサポートしない場合、このメソッドはnull値を返すことがある。サーバントが予想される型でない場合、このメソッドはnullを返す必要がある。
  - servant_postinvoke
```
public void servant_postinvoke(Object self,
                               ServantObject servant)
```
    servant_postinvoke()は、ローカル・サーバントでこの操作が呼び出されたあとで、ローカル・スタブによって呼び出されます。このメソッドは、サーバントのメソッドにより例外がスローされた場合でも、servant_preinvoke()がnull以外の値を返した場合に呼び出される必要があります。このため、servant_postinvoke()の呼出しは、Javaのfinally節に置かなければいけません。
    
    パラメータ:
    
    self - この委譲オブジェクトに委譲したオブジェクト参照。
    
    servant - servant_preinvoke()メソッドから返されたServantObjectのインスタンス。
  - request
```
public OutputStream request(Object self,
                            String operation,
                            boolean responseExpected)
```
    requestは、引数の整列化のため、OutputStreamを取得する目的でスタブによって呼び出されます。スタブは操作名を指定し、応答が予想されるかどうか(つまり、一方向の呼び出しかどうか)を指定する必要があります。
    
    パラメータ:
    
    self - この委譲オブジェクトに委譲したオブジェクト参照。
    
    operation - 操作名が格納されている文字列。操作名は、GIOP要求でエンコードされる操作名に対応する。
    
    responseExpected - オペレーションが一方向のオペレーションの場合はfalse、そうでない場合はtrue。
    
    戻り値:
    
    要求引数が整列化されるOutputStream。
    
    関連項目:
    
    portableパッケージに実装されていない機能についてのコメント
  - invoke
```
public InputStream invoke(Object self,
                          OutputStream output)
                   throws ApplicationException,
                          RemarshalException
```
    invokeは操作を呼び出すためにスタブによって呼び出されます。このスタブは、以前にrequest()呼出しによって返されたOutputStreamを提供します。invokeは整列化された応答が格納されるInputStreamを返します。例外が発生した場合、invokeは、ユーザー例外状態が非整列化されるInputStreamが格納されているApplicationExceptionオブジェクトをスローする場合もあります。
    
    パラメータ:
    
    self - この委譲オブジェクトに委譲したオブジェクト参照。
    
    output - 整列化された引数を格納するOutputStream。
    
    戻り値:
    
    input応答パラメータが非整列化されるInputStream。
    
    例外:
    
    ApplicationException - 実装がリモート・メソッドの一部として定義された例外を(呼出し時に)スローする場合。
    
    RemarshalException - 非整列化が失敗した場合。
    
    関連項目:
    
    portableパッケージに実装されていない機能についてのコメント
  - releaseReply
```
public void releaseReply(Object self,
                         InputStream input)
```
    releaseReplyは、非整列化が完了したときにORBへ戻される応答ストリームを解放するために、スタブによって任意に呼び出されることがあります。スタブはinvoke()またはApplicationException.getInputStream()によって返されたInputStreamを渡します。また、null値もreleaseReplyに渡されることがあり、その場合このメソッドは何も行いません。
    
    パラメータ:
    
    self - この委譲オブジェクトに委譲したオブジェクト参照。
    
    input - invoke()から返されるInputStream。
    
    関連項目:
    
    portableパッケージに実装されていない機能についてのコメント
  - toString
```
public String toString(Object self)
```
    委譲CORBAオブジェクトのtoString()メソッドをオーバーライドする実装を提供します。
    
    パラメータ:
    
    self - この委譲オブジェクトに委譲したオブジェクト参照。
    
    戻り値:
    
    このDelegateオブジェクトに委譲したオブジェクト参照を表すStringオブジェクト
  - hashCode
```
public int hashCode(Object self)
```
    委譲CORBAオブジェクトのhashCode()メソッドをオーバーライドする実装を提供します。
    
    パラメータ:
    
    self - この委譲オブジェクトに委譲したオブジェクト参照。
    
    戻り値:
    
    このDelegateオブジェクトに委譲したオブジェクト参照を表すint
  - equals
```
public boolean equals(Object self,
                      Object obj)
```
    委譲CORBAオブジェクトのequals(java.lang.Object obj)メソッドをオーバーライドする実装を提供します。
    
    パラメータ:
    
    self - この委譲オブジェクトに委譲したオブジェクト参照。
    
    obj - 比較対象のObject。
    
    戻り値:
    
    objがselfの場合はtrue、それ以外の場合はfalse

バグまたは機能を送信
詳細なAPIリファレンスおよび開発者ドキュメントについては、Java SEのドキュメントを参照してください。そのドキュメントには、概念的な概要、用語の定義、回避方法、有効なコード例などの、開発者を対象にしたより詳細な説明が含まれています。
Copyright© 1993, 2014, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.

クラスDelegate

コンストラクタのサマリー

メソッドのサマリー

クラス java.lang.Objectから継承されたメソッド

コンストラクタの詳細

Delegate

メソッドの詳細

get_interface_def

duplicate

release

is_a

non_existent

is_equivalent

hash

request

create_request

create_request

orb

get_policy

get_domain_managers

set_policy_override

is_local

servant_preinvoke

servant_postinvoke

request

invoke

releaseReply

toString

hashCode

equals