インタフェース | 説明 |
---|---|
CachedRowSet |
CachedRowSet のすべての標準実装が実装しなければならないインタフェースです。 |
FilteredRowSet |
FilteredRowSet のすべての標準実装が実装しなければならない標準インタフェースです。 |
JdbcRowSet |
JdbcRowSet のすべての標準実装が実装しなければならない標準インタフェースです。 |
Joinable |
1.0 背景
|
JoinRowSet |
JoinRowSet インタフェースは、異なったRowSet オブジェクトの関連データを、SQL JOIN を表す1つのJoinRowSet オブジェクトにまとめるメカニズムを提供します。 |
Predicate |
すべての
FilteredRowSet オブジェクトにフィルタを記述するフレームワークを提供する標準インタフェースです。 |
RowSetFactory |
各種の
RowSet 実装を取得するために使用されるファクトリの実装を定義するインタフェース。 |
WebRowSet |
WebRowSet のすべての実装が実装しなければならない標準インタフェースです。 |
クラス | 説明 |
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BaseRowSet |
RowSet オブジェクトとその基本機能を提供するabstractクラスです。 |
RowSetMetaDataImpl |
RowSet オブジェクトの列に関するメタデータ情報を設定および取得するメソッドの実装を提供します。 |
RowSetProvider |
各種の
RowSet 実装を作成するのに使用可能なRowSetFactory 実装をアプリケーションで取得できるようにするファクトリAPI。 |
例外 | 説明 |
---|---|
RowSetWarning |
RowSet オブジェクトに設定されたデータベース警告に関する情報を提供するSQLException の拡張です。 |
RowSet
実装用の標準インタフェースと基底クラスです。このパッケージには、標準RowSet
実装が実装または拡張するインタフェースとクラスが含まれています。
RowSet
インタフェースを指定します。これらの5つのインタフェースはすべて、JDBC 3.0仕様に記述されているRowSetインタフェースを拡張します。このテクノロジの発達とともに、より専門化されたJDBC RowSet
型の追加定義が追加される予定です。将来の定義は、この仕様と同じように、継承を利用してサブインタフェースとして指定されることになっています。
注: このパッケージで提供されるインタフェース定義は、これに準拠したすべてのJDBC RowSet
実装の基盤となります。ベンダーや開発者が、定義に準拠した独自のRowSet
実装を提供したい場合は、仕様インタフェースに詳述されているアサーションに注意する必要があります。
JdbcRowSet
- 結果セットをJavaBeans™コンポーネントとして使用できるようにするResultSetオブジェクトのラッパーです。JdbcRowSetオブジェクトは、あらゆるツールで、コンポーネント・ベースのアーキテクチャの一部としてアプリケーションをアセンブルするために使用できるBeanになります。JdbcRowSetオブジェクトは、接続されたRowSet
オブジェクトです。つまり、JDBCテクノロジを使用可能なドライバ(JDBCドライバ)を使用してデータ・ソースとの接続を継続して保持する必要があります。さらに、JdbcRowSet
オブジェクトは、JDBC 3.0仕様の定義に従って、完全に更新可能でスクロール可能な表データ構造を提供します。
CachedRowSet
™ - CachedRowSetオブジェクトは、スクロール、更新、直列化が可能で、通常はデータ・ソースから切断されたJavaBeans™コンポーネントです。CachedRowSetオブジェクトには、通常、結果セットの行が格納されますが、スプレッドシートなど、表形式のあらゆるファイルの行を格納することもできます。CachedRowSet実装は、未接続のRowSet
オブジェクトと元のデータ・ソースの同期を取るため、SyncFactoryを使って、プラグイン可能なSyncProvider
オブジェクトを管理および取得する必要があります。通常、SyncProvider
実装は、JDBCドライバを利用して特定のデータ・ソースに接続します。このメカニズムの詳細については、javax.sql.rowset.spi
パッケージの仕様を参照してください。
WebRowSet
- WebRowSet
オブジェクトは、整形式のXMLでRowSet
オブジェクトの読取りと書込みを行うことができるCachedRowSetの拡張です。このクラスは、XmlReader
オブジェクト(RowSetReader
インタフェースの拡張)を呼び出して、XML形式で行セットを読み取ります。また、XmlWriter
オブジェクト(RowSetWriter
インタフェースの拡張)を呼び出して、XML形式で行セットを書き込みます。WebRowSet
オブジェクトが必要とするリーダーおよびライターは、SyncFactory
により、SyncProvider
実装の形式で提供されます。確実に整形式のXMLを使用できるように、http://java.sun.com/xml/ns/jdbc/webrowset.xsd
に、標準のジェネリックXMLスキーマが定義され、公開されています。
FilteredRowSet
- FilteredRowSetオブジェクトは、プログラムを使用した拡張可能な方式のフィルタリング機能を提供します。RowSet オブジェクト
が、未接続の環境を犠牲にすることなくコンテンツにフィルタリングを適用する必要がある場合は、多数存在します。これは、データ・ソースへの接続を作成するコストの削減のためです。このニーズに対する解決策は多岐にわたっており、とても重いフル・スケールのSQLクエリー機能を提供する方法から、移植可能なコンポーネントを提供する方法、より軽量な方法が用意されています。FilteredRowSet
オブジェクトは、実行時にフィルタを定義できるPredicate
インタフェースの実装を使用します。また、FilteredRowSet
オブジェクトは、インバウンドおよびアウトバウンドの読取りと書込みの操作にセット・フィルタを適用するタスクを任されています。よって、すべてのフィルタは、双方向と見なされます。標準フィルタは未定義です。ただし、必要なフィルタを実施するために十分なメカニズムが指定されます。
JoinRowSet
- JoinRowSetインタフェースは、複数の標準RowSet
実装の関係を確立するメカニズムを記述します。RowSetオブジェクトがSQL JOIN方式で関連付け可能な場合、JoinRowSetオブジェクトに追加できるRowSetオブジェクトの数に制限はありません。定義によると、SQL JOIN文は、2つ以上のリレーショナル・データベース・テーブルに格納されたデータを、共通の属性に基づいてまとめるために使用されます。列のマッチングを作成し、施行することにより、JoinRowSetオブジェクトは、元のデータ・ソースはそのままで、RowSetインスタンス同士の関係を確立します。
RowSet
実装の準拠実装は、この仕様に記述されたアサーションに従う必要があります。Java Community Processの規定に従って、仕様との互換性を確保するため、Test Compatibility Kit (TCK)をライセンスできます。次の段落では、標準JDBC RowSet
定義の実装の開始点について概説します。SyncProvider
実装のガイドラインについては、javax.sql.rowset.spiパッケージの実装ガイドも参照してください。
すべてのRowSet
の実装では、引数を持たないコンストラクタがなければいけません。
BaseRowSet
クラスの役割
準拠したJDBC RowSet
実装は、このパッケージに指定された標準インタフェースを1つ以上実装する必要があります。また、BaseRowSet
抽象クラスを拡張することができます。たとえば、CachedRowSet
実装は、CachedRowSet
インタフェースを実装し、BaseRowSet
abstractクラスを拡張する必要があります。BaseRowSet
クラスは、RowSet
オブジェクトが接続環境にあるか未接続の環境にあるかに関係なく、すべてのRowSet
実装の構築に使用される標準アーキテクチャを提供します。BaseRowSet abstractクラスは、RowSet実装に、プロパティの操作やイベント通知に代表される、JavaBeansコンポーネント要件に完全準拠した基本機能を提供します。たとえば、com.sun.rowsetパッケージ内のリファレンス実装で提供されるすべての実装は、BaseRowSetクラスを実装の基盤として使用します。
次の表に、BaseRowSet
abstractクラスの機能を示します。
機能
詳細
プロパティ
アプリケーションに RowSet
コマンドやプロパティ値の取得および設定を提供する標準JavaBeansプロパティ操作メカニズムを提供する。標準RowSet
プロパティの詳細については、javax.sql.RowSetインタフェースのマニュアル(JDBC 3.0仕様にて提供)を参照
イベント通知
登録済みのイベント・リスナーに標準JavaBeansイベント通知を提供する。準拠実装によって生成された標準RowSetイベントの登録および処理方法の詳細については、javax.sql.RowSetEventインタフェースのマニュアル(JDBC 3.0仕様にて提供)を参照。
RowSetオブジェクトのコマンドの設定
RowSetコマンド・パラメータを設定する設定メソッドの完全なセットを提供する。
ストリーム
ストリーム型を指定するための一連の定数のほか、ストリーム・インスタンスの格納フィールドを提供する。
JdbcRowSet
は、常に元のデータ・ソースに接続している必要がある RowSet
オブジェクトを記述します。JdbcRowSet
の実装は、この接続がJDBCドライバのみによって提供されていることを確認する必要があります。また、JdbcRowSet
インタフェースの実装になっており、接続環境で動作するRowSet
オブジェクトは、RowSetReader
オブジェクトやRowSetWriter
オブジェクトの取得にSyncFactory
を使用しません。これらは、配下の更新およびスクロール可能なResultSet
実装により、JDBCドライバを利用してニーズを満たすことができます。
CachedRowSet
オブジェクトなど、未接続のRowSet
オブジェクトは、SyncFactory
によって提供されるSyncProvider
オブジェクトに接続管理を委譲する必要があります。完全に未接続にするためには、すべての未接続のRowSet
オブジェクトは、RowSet
オブジェクトの生成に利用された元のデータ・ソース接続がクローズし、ガベージ・コレクタがリソースを復元および解放できる状態になっていることを確認する必要があります。SyncProvider
オブジェクトは、同期が必要なときにデータ・ソース接続を再度確立するため、重要なJDBCプロパティが保持されていることを確認します。したがって、未接続のRowSet
オブジェクトは、Connection
オブジェクト上に外部参照がないことを確認する必要があります。
RowsetMetaDataImpl
クラスは、RowSetMetaDataインタフェースの実装を提供するユーティリティ・クラスであり、接続されているか未接続であるかどうかに関係なく、すべてのRowSet
オブジェクトのメタデータに標準の設定メソッド実装を提供します。すべての実装は、この標準実装を自由に利用できますが、必ずしも利用する必要はありません。
RowSetWarning
クラスは、RowSet
実装に設定可能な警告を提供します。SQLWarningオブジェクトと同様に、RowSetWarning
オブジェクトは、メッセージを表示せずに、警告をスローするメソッドを持つオブジェクトにチェーンされます。すべてのRowSet
実装は、警告が生成された場合にこのチェーンが発生することと、JdbcRowSet
インタフェースかCachedRowSet
インタフェースに定義されたgetRowSetWarnings
メソッドから警告を使用できることを確認する必要があります。getRowSetWarnings
メソッドを使って警告を取得したあと、RowSetWarning
メソッドgetNextWarning
を呼び出して、チェーンされる警告を取得することができます。警告が返された場合は、それ以上警告が表示されなくなるまで、繰り返しgetNextWarning
を呼び出すことができます。
Joinable
インタフェースは、接続されているか未接続であるかに関係なく、すべてのRowSet
オブジェクトを、SQL JOIN
操作でJoinRowSet
オブジェクトに追加することができます。Joinable
インタフェースを実装しているRowSet
オブジェクトは、一致列の設定、一致列の取得、または一致列の設定解除を行うことができます。JoinRowSet
オブジェクトは、RowSet
オブジェクトの一致列を、RowSet
オブジェクトを追加するための基盤として利用することができます。
新しいRowSetFactory
の実装が提供される必要があります。
バグまたは機能を送信
詳細なAPIリファレンスおよび開発者ドキュメントについては、Java SEのドキュメントを参照してください。そのドキュメントには、概念的な概要、用語の定義、回避方法、有効なコード例などの、開発者を対象にしたより詳細な説明が含まれています。
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