public class MBeanPermission extends Permission
MBeanServerオペレーションのアクセスを制御するアクセス権です。System.setSecurityManager(java.lang.SecurityManager)
でセキュリティ・マネージャが設定されている場合、MBeanサーバー上で何らかのオペレーションを実行するためには、通常、そのオペレーションに適したMBeanPermissionが呼出し元のアクセス権として含まれていなければいけません。詳細については、MBeanServer
インタフェースのドキュメントを参照してください。
その他のPermission
オブジェクトの場合と同様に、MBeanPermissionは、ユーザーに付与されているアクセス権、またはユーザーが必要とするアクセス権を表します。重要なオペレーションを実行する際にはアクセス権のチェックが行われますが、このとき、必要なアクセス権を表すMBeanPermissionが構築されます。ユーザーに付与されているアクセス権に、ユーザーが必要とするアクセス権が含まれている場合に限り、オペレーションは許可されます。
MBeanPermissionには、次の4項目の情報が含まれます。
アクション。ユーザーが必要とするアクセス権の場合、下記のリストのいずれかのアクション。ユーザーに付与されているアクセス権の場合、カンマで区切られた形式のアクション・リストまたは*
(すべてのアクション)。
アクションはgetActions()
によって返される。
クラス名。
ユーザーが必要とするアクセス権の場合、ユーザーがアクセスしようとしているMBeanのクラス名。これは、MBeanServer.getMBeanInfo(name)
.getClassName()
によって返される。クラス名を参照しないオペレーションの場合、クラス名はnull。
ユーザーに付与されているアクセス権の場合、空またはクラス名パターン。クラス名パターンは、ドット区切り形式のクラス名のJava規約に従った文字列。末尾に「.*
」を指定することにより、「.*
」の前の文字列で始まるすべてのクラスへのアクセスが付与される。たとえば、「javax.management.*
」の場合、ほかのクラスの間でjavax.management.MBeanServerDelegate
およびjavax.management.timer.Timer
へのアクセスが付与される。
クラス名パターンとして、空文字列または「*
」を指定することもできる。どちらの場合も、すべてのクラスへのアクセスが付与される。
メンバー。
ユーザーが必要とするアクセス権の場合、ユーザーがアクセスしようとしている属性またはオペレーションの名前。属性やオペレーションを参照しないオペレーションの場合、メンバーはnull。
ユーザーに付与されているアクセス権の場合、ユーザーがアクセスできる属性またはオペレーションの名前。空文字列または「*
」が指定された場合、すべてのメンバーへのアクセスが付与される。
オブジェクト名。
ユーザーが必要とするアクセス権の場合、ユーザーがアクセスしようとしているMBeanのObjectName
。単一のMBeanを参照しないオペレーションの場合、null。オブジェクト名パターンには当てはまらない。
ユーザーに付与されているアクセス権の場合、ユーザーがアクセスできるMBean (複数可)のObjectName
。オブジェクト名パターンを指定した場合、パターンに一致する名前を持つすべてのMBeanにアクセスが付与される。空文字列を指定した場合、名前には関係なくすべてのMBeanにアクセスが付与される。
MBeanPermissionを付与されている場合は、この4項目すべてが満たされた場合にのみオペレーションが許可されます。
クラス名、メンバー、オブジェクト名は、単一の文字列として同時に書き込めます。この文字列が、このアクセス権のnameになります。アクセス権の名前は、getName()
によって返される文字列です。文字列の形式は次のとおりです。
className#member[objectName]
オブジェクト名は、ObjectName
の通常構文によって書き込まれます。オブジェクト名には、]
を含む有効な文字を含めることができます。文字列の末尾の文字は]
です。
className
、member
、objectName
は省略可能です。member
が省略された場合、#
も省略されます(ただし必ずしも省略されるとは限らない)。objectName
が省略された場合、[]
も省略されます(ただし必ずしも省略されるとは限らない)。これら3つの項目全部を省略することはできません。つまり、nameを空文字列にすることはできません。
className
、member
、objectName
には、null値を表す文字「-
」を指定できます。null値はすべての値(別のnull値を含む)に含まれますが、その他の値を含むことはありません。
カンマで区切られた形式のアクション・リストでは、各アクションの前後にスペースを挿入できます。
コンストラクタと説明 |
---|
MBeanPermission(String name, String actions)
指定されたターゲット名およびアクションを持つ新しいMBeanPermissionオブジェクトを作成します。
|
MBeanPermission(String className, String member, ObjectName objectName, String actions)
指定されたターゲット名(クラス名、メンバー、オブジェクト名)およびアクションを持つ新しいMBeanPermissionオブジェクトを作成します。
|
修飾子と型 | メソッドと説明 |
---|---|
boolean |
equals(Object obj)
2つのMBeanPermissionオブジェクトが同じであるかどうかを判定します。
|
String |
getActions()
アクションの「正規の文字列表現」を返します。
|
int |
hashCode()
このオブジェクトのハッシュ・コード値を返します。
|
boolean |
implies(Permission p)
このMBeanPermissionオブジェクトに、指定されたアクセス権が含まれているかどうかを判定します。
|
checkGuard, getName, newPermissionCollection, toString
public MBeanPermission(String name, String actions)
指定されたターゲット名およびアクションを持つ新しいMBeanPermissionオブジェクトを作成します。
ターゲット名は、「className#member[objectName]
」の形式になります(各部分は任意)。空文字列やnullは指定できません。
アクション・パラメータには、ターゲット名に対して付与された必要なアクションのリスト(カンマ区切り形式)が含まれます。空文字列やnullは指定できません。
name
- トリプレット「className#member[objectName]」。actions
- アクション文字列。IllegalArgumentException
- name
またはactions
が無効な場合。public MBeanPermission(String className, String member, ObjectName objectName, String actions)
指定されたターゲット名(クラス名、メンバー、オブジェクト名)およびアクションを持つ新しいMBeanPermissionオブジェクトを作成します。
クラス名、メンバー、およびオブジェクト名のパラメータにより、「className#member[objectName]
」の形式のターゲット名が定義されます(各部分は任意)。作成されたMBeanPermission上でPermission.getName()
を実行すると、この名前が出力されます。
アクション・パラメータには、ターゲット名に対して付与された必要なアクションのリスト(カンマ区切り形式)が含まれます。空文字列やnullは指定できません。
className
- このアクセス権が適用されるクラス名。nullまたは"-"
の場合もあり、任意のクラス名に含まれるが、その他のクラス名を含むことはないクラス名を表す。member
- このアクセス権が適用されるメンバー。nullまたは"-"
の場合もあり、任意のメンバーに含まれるが、その他のメンバーを含むことはないメンバーを表す。objectName
- このアクセス権が適用されるオブジェクト名。nullの場合もあり、任意のオブジェクト名に含まれるが、その他のオブジェクト名を含むことはないオブジェクト名を表す。actions
- アクション文字列。public String getActions()
getActions
、クラス: Permission
public int hashCode()
hashCode
、クラス: Permission
Object.equals(java.lang.Object)
, System.identityHashCode(java.lang.Object)
public boolean implies(Permission p)
このMBeanPermissionオブジェクトに、指定されたアクセス権が含まれているかどうかを判定します。
つまり、このメソッドは次の場合にtrueを返します。
このオブジェクトのclassNameが「*
」の場合、pのclassNameは常にこれに一致します。「a.*
」の場合、pのclassNameが「a.
」で始まるならば、これに一致します。
このオブジェクトのmemberが「*
」の場合、pのmemberは常にこれに一致します。
このオブジェクトのobjectName n1がオブジェクト名パターンである場合、n1.equals(n2)
またはn1.apply(n2)
ならば、pのobjectName n2は、これに一致します。
queryMBeans
アクションを含むアクセス権は、queryNames
も含むものと見なされます。
implies
、クラス: Permission
p
- チェック対象のアクセス権。public boolean equals(Object obj)
equals
、クラス: Permission
obj
- このオブジェクトと等しいかどうかが判定されるオブジェクト。Object.hashCode()
、HashMap
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