public final class Float extends Number implements Comparable<Float>
Float
クラスは、プリミティブ型float
の値をオブジェクトにラップします。Float
型のオブジェクトには、型がfloat
の単一フィールドが含まれます。
さらにこのクラスは、float
をString
に、String
をfloat
に変換する各種メソッドや、float
の処理時に役立つ定数およびメソッドも提供します。
修飾子と型 | フィールドと説明 |
---|---|
static int |
BYTES
float 値を表すために使用されるバイト数です。 |
static int |
MAX_EXPONENT
有限の
float 変数が持つ可能性のある最大指数です。 |
static float |
MAX_VALUE
float 型の正の最大有限値(2-2-23)·2127です。 |
static int |
MIN_EXPONENT
正規化された
float 変数が持つ可能性のある最小指数です。 |
static float |
MIN_NORMAL
float 型の正の最小標準値2-126を保持する定数です。 |
static float |
MIN_VALUE
float 型の正の最小非ゼロ値2-149を保持する定数です。 |
static float |
NaN
float 型の非数(NaN)値を保持する定数です。 |
static float |
NEGATIVE_INFINITY
float 型の負の無限大値を保持する定数です。 |
static float |
POSITIVE_INFINITY
float 型の正の無限大値を保持する定数です。 |
static int |
SIZE
float 値を表すのに使われるビット数です。 |
static Class<Float> |
TYPE
プリミティブ型
float を表すClass インスタンス。 |
コンストラクタと説明 |
---|
Float(double value)
float 型に変換された引数を表す、新しく割り当てられたFloat オブジェクトを構築します。 |
Float(float value)
プリミティブの
float 引数を表す、新しく割り当てられたFloat オブジェクトを構築します。 |
Float(String s)
文字列で表される
float 型の浮動小数点を表す、新しく割り当てられるFloat オブジェクトを構築します。 |
修飾子と型 | メソッドと説明 |
---|---|
byte |
byteValue()
この
Float の縮小プリミティブ変換後の値をbyte として返します。 |
static int |
compare(float f1, float f2)
指定された2つの
float 値を比較します。 |
int |
compareTo(Float anotherFloat)
2つの
Float オブジェクトを数値的に比較します。 |
double |
doubleValue()
この
Float の拡張プリミティブ変換後の値をdouble として返します。 |
boolean |
equals(Object obj)
このオブジェクトと指定されたオブジェクトを比較します。
|
static int |
floatToIntBits(float value)
IEEE 754浮動小数点の「シングル・フォーマット(double format)」ビット・レイアウトに従って、指定された浮動小数点の値を表現して返します。
|
static int |
floatToRawIntBits(float value)
IEEE 754浮動小数点の「シングル・フォーマット(double format)」ビット・レイアウトに従って、非数(NaN)値を保持する、指定された浮動小数点値の表現を返します。
|
float |
floatValue()
この
Float オブジェクトのfloat 値を返します。 |
int |
hashCode()
この
Float オブジェクトのハッシュ・コードを返します。 |
static int |
hashCode(float value)
Float.hashCode() との互換性がある、float 値のハッシュ・コードを返します。 |
static float |
intBitsToFloat(int bits)
指定されたビット表現と対応する
float 値を返します。 |
int |
intValue()
この
Float の縮小プリミティブ変換後の値をint として返します。 |
static boolean |
isFinite(float f)
引数が有限の浮動小数点値である場合は
true を返し、そうでない場合(NaNおよび無限大の引数の場合)はfalse を返します。 |
boolean |
isInfinite()
この
Float 値の絶対値が無限量である場合にはtrue を、そうでない場合にはfalse を返します。 |
static boolean |
isInfinite(float v)
指定された数値の絶対値が無限量である場合には
true を、そうでない場合にはfalse を返します。 |
boolean |
isNaN()
この
Float 値が非数(NaN)である場合にはtrue を、そうでない場合はfalse を返します。 |
static boolean |
isNaN(float v)
指定された数値が非数(NaN)である場合には
true を、そうでない場合はfalse を返します。 |
long |
longValue()
この
Float の縮小プリミティブ変換後の値をlong として返します。 |
static float |
max(float a, float b)
Math.max を呼び出した場合と同様に、2つのfloat 値の大きいほうを返します。 |
static float |
min(float a, float b)
Math.min を呼び出した場合と同様に、2つのfloat 値の小さいほうを返します。 |
static float |
parseFloat(String s)
Float クラスのvalueOf メソッドを実行した場合と同様に、指定されたString が表す値に初期化された新しいfloat 値を返します。 |
short |
shortValue()
この
Float の縮小プリミティブ変換後の値をshort として返します。 |
static float |
sum(float a, float b)
+演算子のように、2つの
float 値を加算します。 |
static String |
toHexString(float f)
float 引数の16進数文字列表現を返します。 |
String |
toString()
この
Float オブジェクトの文字列表現を返します。 |
static String |
toString(float f)
float 引数の文字列表現を返します。 |
static Float |
valueOf(float f)
指定された
float 値を表すFloat インスタンスを返します。 |
static Float |
valueOf(String s)
文字列引数
s で表されるfloat 値を保持するFloat オブジェクトを返します。 |
public static final float POSITIVE_INFINITY
float
型の正の無限大値を保持する定数です。これは、Float.intBitsToFloat(0x7f800000)
から返される値と等しくなります。public static final float NEGATIVE_INFINITY
float
型の負の無限大値を保持する定数です。これは、Float.intBitsToFloat(0xff800000)
から返される値と等しくなります。public static final float NaN
float
型の非数(NaN)値を保持する定数です。これは、Float.intBitsToFloat(0x7fc00000)
から返される値と等しくなります。public static final float MAX_VALUE
float
型の正の最大有限値(2-2-23)·2127です。16進数浮動小数点リテラル0x1.fffffeP+127f
と同等であり、Float.intBitsToFloat(0x7f7fffff)
とも同等です。public static final float MIN_NORMAL
float
型の正の最小標準値2-126を保持する定数です。16進数浮動小数点リテラル0x1.0p-126f
と同等であり、Float.intBitsToFloat(0x00800000)
とも同等です。public static final float MIN_VALUE
float
型の正の最小非ゼロ値2-149を保持する定数です。16進数浮動小数点リテラル0x0.000002P-126f
と同等であり、Float.intBitsToFloat(0x1)
とも同等です。public static final int MAX_EXPONENT
float
変数が持つ可能性のある最大指数です。これは、Math.getExponent(Float.MAX_VALUE)
から返される値と等しくなります。public static final int MIN_EXPONENT
float
変数が持つ可能性のある最小指数です。これは、Math.getExponent(Float.MIN_NORMAL)
から返される値と等しくなります。public static final int SIZE
float
値を表すのに使われるビット数です。public static final int BYTES
float
値を表すために使用されるバイト数です。public Float(float value)
float
引数を表す、新しく割り当てられたFloat
オブジェクトを構築します。value
- Float
によって表される値。public Float(double value)
float
型に変換された引数を表す、新しく割り当てられたFloat
オブジェクトを構築します。value
- Float
によって表される値。public Float(String s) throws NumberFormatException
float
型の浮動小数点を表す、新しく割り当てられるFloat
オブジェクトを構築します。文字列は、valueOf
メソッドと同様にfloat
値に変換されます。s
- Float
に変換する文字列。NumberFormatException
- 文字列が解析可能な数値を含まない場合。valueOf(java.lang.String)
public static String toString(float f)
float
引数の文字列表現を返します。次の文字はすべてASCII文字です。
NaN
」。
-
」('\u002D'
)となり、符号が正の場合、結果の文字列に符号文字は表示されない。絶対値mについては、次のとおり:
"Infinity"
で表される。したがって、正の無限大の結果は"Infinity"
、負の無限大の結果は"-Infinity"
となる。
"0.0"
で表される。したがって、負のゼロの結果は"-0.0"
、正のゼロの結果は"0.0"
となる。
.
」('\u002E'
)、mの小数部を表す1桁以上の10進数、を順に並べたもので表現される。
.
」('\u002E'
)、aの小数部を表す何桁かの10進数、文字「E
」('\u0045'
)、nを10進整数として表現したもの(メソッドInteger.toString(int)
で生成)、を順に並べたもので表現される。
float
型の隣接する値から引数を一意に識別するのに最低限必要な桁数にしてください。たとえば、ゼロでない有限の引数fを指定してこのメソッドで作成した10進値表記をxとします。この場合、fはxにもっとも近いfloat
値でなければいけませんが、xまでの距離が同一のfloat
値が2つ存在する場合には、fはそのどちらかであり、かつfの仮数の最下位ビットが0
でなければいけません。
浮動小数点値のローカライズされた文字列表現を作成する場合、NumberFormat
のサブクラスを使用します。
f
- 変換対象のfloat。public static String toHexString(float f)
float
引数の16進数文字列表現を返します。次の文字はすべてASCII文字です。
NaN
」。
-
」('\u002D'
)となり、符号が正の場合、結果の文字列に符号文字は表示されない。絶対値mについては、次のとおり:
"Infinity"
で表される。したがって、正の無限大の結果は"Infinity"
、負の無限大の結果は"-Infinity"
となる。
"0x0.0p0"
で表される。したがって、負のゼロの結果は"-0x0.0p0"
、正のゼロの結果は"0x0.0p0"
となる。
float
値の場合は、有効数字と指数のフィールドを表すのに部分文字列が使われる。有効数字は、文字列"0x1."
と、小数部として残りの有効数字の小文字の16進表現を続けて表される。すべての桁が0でないかぎり(すべてが0の場合は単一の0を使用)、16進表現の末尾の0は削除される。次に、指数は、指数値でInteger.toString
を呼び出して生成するときのように、"p"
とそれに続く完全な指数の10進数文字列で表される。
float
値の場合、有効数字は、文字列"0x0."
と、小数部として残りの有効数字の16進表現を続けて表される。16進表現の末尾の0は削除されます。次に、指数は"p-126"
で表される。サブノーマル有効数字内に、ゼロでない数字が1つ以上存在する必要があることに留意してください。
浮動小数点値 | 16進数文字列 |
---|---|
1.0 | 0x1.0p0 |
-1.0 | -0x1.0p0 |
2.0 | 0x1.0p1 |
3.0 | 0x1.8p1 |
0.5 | 0x1.0p-1 |
0.25 | 0x1.0p-2 |
Float.MAX_VALUE |
0x1.fffffep127 |
Minimum Normal Value |
0x1.0p-126 |
Maximum Subnormal Value |
0x0.fffffep-126 |
Float.MIN_VALUE |
0x0.000002p-126 |
f
- 変換するfloat
。public static Float valueOf(String s) throws NumberFormatException
s
で表されるfloat
値を保持するFloat
オブジェクトを返します。
s
がnull
の場合、NullPointerException
がスローされます。
s
内の先頭と末尾の空白文字は無視されます。空白文字は、String.trim()
メソッドで削除されるときのように削除されます。つまり、ASCIIの空白文字と制御文字の両方が削除されます。s
の残りの文字が、次の字句構文ルールに従ってFloatValueを構成します。
ここで、Sign、FloatingPointLiteral、HexNumeral、HexDigits、SignedInteger、およびFloatTypeSuffixは、『Java™言語仕様』の字句構造セクションで規定されているとおりですが、桁間のアンダースコアが受け入れられない点だけは規定と異なります。
- FloatValue:
- Signopt
NaN
- Signopt
Infinity
- Signopt FloatingPointLiteral
- Signopt HexFloatingPointLiteral
- SignedInteger
- HexFloatingPointLiteral:
- HexSignificand BinaryExponent FloatTypeSuffixopt
- HexSignificand:
- HexNumeral
- HexNumeral
.
0x
HexDigitsopt.
HexDigits0X
HexDigitsopt.
HexDigits
- BinaryExponent:
- BinaryExponentIndicator SignedInteger
- BinaryExponentIndicator:
p
P
s
の形式がFloatValueでない場合は、NumberFormatException
がスローされます。そうでない場合、s
は通常の「浮動小数点表記」、つまり正確な10進値または16進値を表していると見なされます。この正確な数値は、概念上は「無限に正確なバイナリ値」に変換されてから、IEEE 754浮動小数点計算法による通常の最近似値丸め法(ゼロ値の符号保持を含む)に従ってfloat
型に丸められます。最近似値丸め法は、オーバーフローやアンダーフローの動作が発生することも意味します。s
の正確な値の絶対値が十分大きい場合(MAX_VALUE
+ ulp(MAX_VALUE)
/2以上の場合)、float
に丸めると無限大になり、s
の正確な値が十分小さい場合(MIN_VALUE
/2以下の場合)、float に丸めるとゼロになることに注意してください。最後に、丸めが完了したら、このfloat
値を表すFloat
オブジェクトが返されます。
浮動小数点値のローカライズされた文字列表現を解釈する場合、NumberFormat
のサブクラスを使用します。
末尾の形式指定子つまり浮動小数点リテラルの種類を決定する指定子(1.0f
はfloat
値、1.0d
はdouble
値)は、このメソッドの結果に与えません。つまり、入力文字列の数値は、ターゲットの浮動小数点型に直接変換されます。一般に、文字列をdouble
に変換し、double
をfloat
に変換する2段階のシーケンスは、文字列をfloat
に変換するのと等価ではありません。たとえば、文字列
"1.00000017881393421514957253748434595763683319091796875001d"
を最初に中間のdouble
に変換し、次にfloat
に変換した場合、結果はfloat
値1.0000002f
になります。その文字列をfloat
に直接変換した場合、結果は1.0000001f
になります。
無効な文字列でこのメソッドが呼び出されたり、NumberFormatException
がスローされたりしないようにするために、Double.valueOf
のマニュアルには、入力のスクリーニングに使うことができる正規表現が記載されています。
s
- 解析される文字列。String
引数により表される値を保持するFloat
オブジェクト。NumberFormatException
- 文字列が解析可能な数値を含まない場合。public static Float valueOf(float f)
float
値を表すFloat
インスタンスを返します。新規Float
インスタンスが不要な場合、通常このメソッドがコンストラクタFloat(float)
に優先して使用されます。その理由は、このメソッドが頻繁に要求される値をキャッシュするので、操作に必要な領域や時間がはるかに少なくて済む場合が多いためです。f
- float値。f
を表すFloat
インスタンス。public static float parseFloat(String s) throws NumberFormatException
Float
クラスのvalueOf
メソッドを実行した場合と同様に、指定されたString
が表す値に初期化された新しいfloat
値を返します。s
- 解析される文字列。float
値。NullPointerException
- 文字列がnullの場合NumberFormatException
- 文字列が解析可能なfloat
を含まない場合。valueOf(String)
public static boolean isNaN(float v)
true
を、そうでない場合はfalse
を返します。v
- 判定される値。true
、そうでない場合はfalse
。public static boolean isInfinite(float v)
true
を、そうでない場合にはfalse
を返します。v
- 判定される値。true
、そうでない場合はfalse
。public static boolean isFinite(float f)
true
を返し、そうでない場合(NaNおよび無限大の引数の場合)はfalse
を返します。f
- 判定されるfloat
値true
、それ以外の場合はfalse
public boolean isNaN()
Float
値が非数(NaN)である場合にはtrue
を、そうでない場合はfalse
を返します。true
、そうでない場合はfalse
。public boolean isInfinite()
Float
値の絶対値が無限量である場合にはtrue
を、そうでない場合にはfalse
を返します。true
、そうでない場合はfalse
。public String toString()
Float
オブジェクトの文字列表現を返します。このオブジェクトが表すプリミティブfloat
値は、1つの引数を取るtoString
メソッドを実行した場合と同じString
に変換されます。toString
、クラス: Object
String
表現。toString(float)
public byte byteValue()
Float
の縮小プリミティブ変換後の値をbyte
として返します。public short shortValue()
Float
の縮小プリミティブ変換後の値をshort
として返します。shortValue
、クラス: Number
float
値をshort
型に変換したもの。public int intValue()
Float
の縮小プリミティブ変換後の値をint
として返します。public long longValue()
Float
の縮小プリミティブ変換後の値をlong
として返します。public float floatValue()
Float
オブジェクトのfloat
値を返します。floatValue
、クラス: Number
float
値。public double doubleValue()
Float
の拡張プリミティブ変換後の値をdouble
として返します。doubleValue
、クラス: Number
float
値をdouble
型に変換したものpublic int hashCode()
Float
オブジェクトのハッシュ・コードを返します。結果は、floatToIntBits(float)
メソッドで生成した場合とまったく同じように、このFloat
オブジェクトが表すプリミティブfloat
値のint型ビット表現になります。hashCode
、クラス: Object
Object.equals(java.lang.Object)
, System.identityHashCode(java.lang.Object)
public static int hashCode(float value)
Float.hashCode()
との互換性がある、float
値のハッシュ・コードを返します。value
- ハッシュ対象の値float
値のハッシュ・コード値。public boolean equals(Object obj)
true
になるのは、引数がnull
でなく、このオブジェクトが表すfloat
値と同じ値のfloat
を表すFloat
オブジェクトである場合だけです。このため、2つのfloat
値が等しいと見なされるのは、floatToIntBits(float)
メソッドを各値に適用したときに同一のint
値が返される場合だけです。
ほとんどの場合、クラスFloat
の2つのインスタンスf1
とf2
について、f1.equals(f2)
の値がtrue
になるのは、
f1.floatValue() == f2.floatValue()
上記の値もtrue
になる場合だけです。しかし、例外事項も2つあります。
f1
とf2
がどちらもFloat.NaN
を表している場合、Float.NaN==Float.NaN
の値がfalse
になるにもかかわらず、equals
メソッドからはtrue
が返されます。
f1
が+0.0f
を表し、f2
が-0.0f
を表している場合、あるいはその逆の場合、0.0f==-0.0f
の値がtrue
になるにもかかわらず、equal
テストの値はfalse
になります。
equals
、クラス: Object
obj
-比較対象のオブジェクト。true
、そうでない場合はfalse
。floatToIntBits(float)
public static int floatToIntBits(float value)
ビット31 (マスク0x80000000
によって選択されるビット)は、浮動小数点の符号を表します。ビット30-23 (マスク0x7f800000
によって選択されるビット)は、指数を表します。ビット22-0 (マスク0x007fffff
によって選択されるビット)は、浮動小数点の有効値(仮数と呼ばれる場合もある)を表します。
引数が正の無限大の場合、結果は0x7f800000
になります。
引数が負の無限大の場合、結果は0xff800000
になります。
引数がNaNの場合、結果は0x7fc00000
になります。
どの場合も、返される値は整数であり、intBitsToFloat(int)
メソッドを指定すると、floatToIntBits
への引数と同じ浮動小数点値になります(すべてのNaN値が単一の「正規」NaN値に収納されることを除く)。
value
- 浮動小数点値。public static int floatToRawIntBits(float value)
ビット31 (マスク0x80000000
によって選択されるビット)は、浮動小数点の符号を表します。ビット30-23 (マスク0x7f800000
によって選択されるビット)は、指数を表します。ビット22-0 (マスク0x007fffff
によって選択されるビット)は、浮動小数点の有効値(仮数と呼ばれる場合もある)を表します。
引数が正の無限大の場合、結果は0x7f800000
になります。
引数が負の無限大の場合、結果は0xff800000
になります。
引数がNaNの場合、返される値は実際のNaN値を示す整数です。floatToIntBits
メソッドとは異なり、floatToRawIntBits
メソッドが、すべてのビット・パターン符号化NaNを単一の「正規」NaN値に収納することはありません。
どの場合も、返される値は整数であり、intBitsToFloat(int)
メソッドを指定すると、floatToRawIntBits
への引数と同じ浮動小数点値になります。
value
- 浮動小数点値。public static float intBitsToFloat(int bits)
float
値を返します。引数は、IEEE 754浮動小数点「シングル・フォーマット(single format)」ビット配列に従った浮動小数点表現と見なされます。
引数が0x7f800000
の場合、結果は正の無限大値になります。
引数が0xff800000
の場合、結果は負の無限大値になります。
引数が0x7f800001
から0x7fffffff
、または0xff800001
から0xffffffff
の範囲内の値である場合、結果はNaNになります。Javaにより提供されるIEEE 754浮動小数点操作は、異なるビット・パターンを持つ同じ型の2つのNaN値を識別できません。個別のNaN値を識別できるのは、Float.floatToRawIntBits
メソッドを使用する場合だけです。
そのほかの場合では、s、e、およびmの3つの値について次の引数から計算できるとします。
この場合、浮動小数点値の結果は、数式s·m·2e-150の値と等しくなります。int s = ((bits >> 31) == 0) ? 1 : -1; int e = ((bits >> 23) & 0xff); int m = (e == 0) ? (bits & 0x7fffff) << 1 : (bits & 0x7fffff) | 0x800000;
このメソッドは、int
引数とまったく同じビット・パターンを持つfloat
NaNを返すことができない可能性があります。IEEE 754では、2種類のNaN (「シグナルを発生しないNaN」と「シグナルを発生するNaN」)を区別します。2種類のNaNの違いは、通常Javaでは確認できません。シグナルを発生するNaNでの算術演算では、シグナルを発生するNaNが、異種でありながら同様のビット・パターンを持つシグナルを発生しないNaNに変わります。ただし、シグナルを発生するNaNを単にコピーする一部のプロセッサも、この変換も行います。特に、シグナルを発生するNaNをコピーして、呼出し側のメソッドに返すことで、この変換を実行できます。したがって、intBitsToFloat
は、シグナルを発生するNaNビット・パターンを持つfloat
を返すことができない可能性があります。したがって、一部のint
値では、floatToRawIntBits(intBitsToFloat(start))
がstart
と等しくならないことがあります。加えて、どの特定のビット・パターンがシグナルを発生するNaNを表すかは、プラットフォームによって異なります。シグナルを発生しないかシグナルを発生するかにかかわらず、すべてのNaNビット・パターンは上に示すNaNの範囲になければいけません。
bits
- 整数。float
浮動小数点値。public int compareTo(Float anotherFloat)
Float
オブジェクトを数値的に比較します。このメソッドによる比較は、Java言語の数値比較演算子(<,<=,==,>=,>
)をプリミティブfloat
値に適用した場合とは、次の2点で異なります。
Float.NaN
は自身に等しく、ほかのすべてのfloat
値(Float.POSITIVE_INFINITY
を含む)よりも大きいとみなされる。
0.0f
は-0.0f
より大きいとみなされる。
Float
オブジェクトの自然順序付けで、equalsとの一貫性が確保されます。compareTo
、インタフェース: Comparable<Float>
anotherFloat
- 比較対象のFloat
。anotherFloat
がこのFloat
と同じ数値の場合は値0
。Float
がanotherFloat
より小さい数値の場合は0
より小さい値。Float
がanotherFloat
より大きい数値の場合は0
より大きい値。Comparable.compareTo(Object)
public static int compare(float f1, float f2)
float
値を比較します。返される整数値の符号は、次の呼出しで返される整数の符号と同じになります。
new Float(f1).compareTo(new Float(f2))
f1
- 比較する最初のfloat
。f2
- 比較する2番目のfloat
。f1
がこのf2
と同じ数値の場合は値0
。f1
がf2
より小さい数値の場合は0
より小さい値。f1
がf2
より大きい数値の場合は0
より大きい値。public static float sum(float a, float b)
float
値を加算します。a
- 第1オペランドb
- 第2オペランドa
とb
の合計BinaryOperator
public static float max(float a, float b)
Math.max
を呼び出した場合と同様に、2つのfloat
値の大きいほうを返します。a
- 第1オペランドb
- 第2オペランドa
とb
のどちらか大きい方BinaryOperator
public static float min(float a, float b)
Math.min
を呼び出した場合と同様に、2つのfloat
値の小さいほうを返します。a
- 第1オペランドb
- 第2オペランドa
とb
のどちらか小さい方BinaryOperator
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