public class Scrollbar extends Component implements Adjustable, Accessible
Scrollbar
クラスは、なじみのあるユーザー・インタフェース・オブジェクトであるスクロール・バーを実現します。スクロール・バーは、ユーザーが値の範囲から値を選択できるようにするための便利な手段を提供します。次の3つの垂直スクロール・バーは、赤、緑、青の色成分を選択するためのスライダ・コントロールとして使用できます。
この例のスクロール・バーは、それぞれ次のようなコードを使って作成できます。
redSlider=new Scrollbar(Scrollbar.VERTICAL, 0, 1, 0, 255); add(redSlider);
また、スクロール・バーは一定の値の範囲を表すことができます。たとえば、スクロール・バーをテキストのスクロールに使用する場合は、「バブル」(「サム」または「スクロール・ボックス」ともいう)の幅で、可視のテキストの量を表すことができます。範囲を表すスクロール・バーの例を次に示します。
この例のバブルによって表される値の範囲は、可視量になります。この例の水平スクロール・バーは次のようなコードで作成できます。
ranger = new Scrollbar(Scrollbar.HORIZONTAL, 0, 60, 0, 300); add(ranger);
スクロール・バーの実際の最大値は、maximum
からvisible amount
を引いた値です。上記の例では、maximum
が300で、visible amount
が60なので、実際の最大値は240です。スクロール・バーのトラックの範囲は、0 - 300です。バブルの左端は、スクロール・バーの値を示します。
通常、ユーザーは、マウスを使ったジェスチャを行うことによりスクロール・バーの値を変更します。たとえば、ユーザーはスクロール・バーのバブルを上下にドラッグしたり、スクロール・バーのユニット増分値領域またはブロック増分値領域をクリックしたりすることができます。また、キーボード・ジェスチャをスクロール・バーにマッピングすることもできます。通常、Page UpキーおよびPage Downキーは、スクロール・バーのブロック増分値領域およびブロック減分値領域のクリックに相当します。
ユーザーがスクロール・バーの値を変更すると、スクロール・バーはAdjustmentEvent
のインスタンスを受け取ります。スクロール・バーはこのイベントを処理し、登録されているすべてのリスナーに渡します。
スクロール・バーの値が変更されたときに通知を必要とするオブジェクトは、java.awt.event
パッケージで定義されるインタフェースAdjustmentListener
を実装する必要があります。addAdjustmentListener
メソッドおよびremoveAdjustmentListener
メソッドを呼び出すことによって動的にリスナーを追加したり削除したりすることができます。
AdjustmentEvent
クラスは、次に示す5つの型の調整イベントを定義します。
AdjustmentEvent.TRACK
。この調整イベントは、ユーザーがスクロール・バーのバブルをドラッグしたときに送出される。
AdjustmentEvent.UNIT_INCREMENT
。この調整イベントは、ユーザーが水平スクロール・バーの左矢印または垂直スクロール・バーの上矢印をクリックするか、キーボードからそれに相当するジェスチャを行ったときに送出される。
AdjustmentEvent.UNIT_DECREMENT
。この調整イベントは、ユーザーが水平スクロール・バーの右矢印または垂直スクロール・バーの下矢印をクリックするか、キーボードからそれに相当するジェスチャを行ったときに送出される。
AdjustmentEvent.BLOCK_INCREMENT
。この調整イベントは、ユーザーがトラック上で水平スクロール・バーのバブルの左側または垂直スクロール・バーのバブルの上側をクリックしたときに送出される。Page Upキーが定義されているキーボードをユーザーが使用している場合は、通常、Page Upキーがこれに相当する。
AdjustmentEvent.BLOCK_DECREMENT
。この調整イベントは、ユーザーがトラック上で水平スクロール・バーのバブルの右側または垂直スクロール・バーのバブルの下側をクリックしたときに送出される。Page Downキーが定義されているキーボードをユーザーが使用している場合は、通常、Page Downキーがこれに相当する。
JDK 1.0のイベント・システムは、下位互換性のためにサポートされていますが、新しいバージョンのプラットフォームでは使用しないでください。JDK 1.1で導入された5つの型の調整イベントは、以前のバージョンのプラットフォームでスクロール・バーに関連している5つのイベント型に対応しています。次のリストに、調整イベント型と、それらによって置き換えられた対応するJDK 1.0イベント型を示します。
AdjustmentEvent.TRACK
がEvent.SCROLL_ABSOLUTE
に置き換えられる
AdjustmentEvent.UNIT_INCREMENT
がEvent.SCROLL_LINE_UP
に置き換えられる
AdjustmentEvent.UNIT_DECREMENT
がEvent.SCROLL_LINE_DOWN
に置き換えられる
AdjustmentEvent.BLOCK_INCREMENT
がEvent.SCROLL_PAGE_UP
に置き換えられる
AdjustmentEvent.BLOCK_DECREMENT
がEvent.SCROLL_PAGE_DOWN
に置き換えられる
注: Scrollbar
は値の選択用にのみ使用することをお薦めします。コンテナ内にスクロール可能なコンポーネントを実装する場合は、ScrollPane
を使用することをお薦めします。この目的でScrollbar
を使用すると、ペイント、キー処理、サイズ、位置に関する問題が発生する可能性があります。
AdjustmentEvent
, AdjustmentListener
, 直列化された形式修飾子と型 | クラスと説明 |
---|---|
protected class |
Scrollbar.AccessibleAWTScrollBar
このクラスは
Scrollbar クラスのアクセシビリティ・サポートを実装しています。 |
Component.AccessibleAWTComponent, Component.BaselineResizeBehavior, Component.BltBufferStrategy, Component.FlipBufferStrategy
修飾子と型 | フィールドと説明 |
---|---|
static int |
HORIZONTAL
水平スクロール・バーを示す定数です。
|
static int |
VERTICAL
垂直スクロール・バーを示す定数です。
|
accessibleContext, BOTTOM_ALIGNMENT, CENTER_ALIGNMENT, LEFT_ALIGNMENT, RIGHT_ALIGNMENT, TOP_ALIGNMENT
NO_ORIENTATION
ABORT, ALLBITS, ERROR, FRAMEBITS, HEIGHT, PROPERTIES, SOMEBITS, WIDTH
コンストラクタと説明 |
---|
Scrollbar()
新しい垂直スクロール・バーを構築します。
|
Scrollbar(int orientation)
指定された方向の新しいスクロール・バーを構築します。
|
Scrollbar(int orientation, int value, int visible, int minimum, int maximum)
指定された方向、初期値、可視量、最小値、および最大値を持つ新しいスクロール・バーを構築します。
|
修飾子と型 | メソッドと説明 |
---|---|
void |
addAdjustmentListener(AdjustmentListener l)
このスクロール・バーから
AdjustmentEvent のインスタンスを受信するために、指定された調整リスナーを追加します。 |
void |
addNotify()
Scrollbar のピアを作成します。 |
AccessibleContext |
getAccessibleContext()
この
Scrollbar に関連付けられているAccessibleContext を取得します。 |
AdjustmentListener[] |
getAdjustmentListeners()
このスクロール・バーに登録されたすべての調整リスナーの配列を返します。
|
int |
getBlockIncrement()
このスクロール・バーのブロック増分値を返します。
|
int |
getLineIncrement()
非推奨。
JDK Version 1.1以降は、
getUnitIncrement() に置き換えられています。 |
<T extends EventListener> |
getListeners(Class<T> listenerType)
この
Scrollbar にFooListener として現在登録されているすべてのオブジェクトの配列を返します。 |
int |
getMaximum()
このスクロール・バーの最大値を返します。
|
int |
getMinimum()
このスクロール・バーの最小値を返します。
|
int |
getOrientation()
このスクロール・バーの方向を返します。
|
int |
getPageIncrement()
非推奨。
JDK Version 1.1以降は、
getBlockIncrement() に置き換えられています。 |
int |
getUnitIncrement()
このスクロール・バーのユニット増分値を返します。
|
int |
getValue()
このスクロール・バーの現在値を返します。
|
boolean |
getValueIsAdjusting()
ユーザーがアクションを取得中であるために値の変更が進行している場合に、trueを返します。
|
int |
getVisible()
非推奨。
JDK Version 1.1以降は、
getVisibleAmount() に置き換えられています。 |
int |
getVisibleAmount()
このスクロール・バーの可視量を返します。
|
protected String |
paramString()
この
Scrollbar の状態を表す文字列を返します。 |
protected void |
processAdjustmentEvent(AdjustmentEvent e)
このスクロール・バーで発生する調整イベントを、登録されているすべての
AdjustmentListener オブジェクトにディスパッチすることによって処理します。 |
protected void |
processEvent(AWTEvent e)
このスクロール・バーのイベントを処理します。
|
void |
removeAdjustmentListener(AdjustmentListener l)
指定された調整リスナーを削除して、このスクロール・バーから
AdjustmentEvent のインスタンスが受信されなくなるようにします。 |
void |
setBlockIncrement(int v)
このスクロール・バーのブロック増分値を設定します。
|
void |
setLineIncrement(int v)
非推奨。
JDK Version 1.1以降は、
setUnitIncrement(int) に置き換えられています。 |
void |
setMaximum(int newMaximum)
このスクロール・バーの最大値を設定します。
|
void |
setMinimum(int newMinimum)
このスクロール・バーの最小値を設定します。
|
void |
setOrientation(int orientation)
このスクロール・バーの方向を設定します。
|
void |
setPageIncrement(int v)
非推奨。
JDK Version 1.1以降は、
setBlockIncrement() に置き換えられています。 |
void |
setUnitIncrement(int v)
このスクロール・バーのユニット増分値を設定します。
|
void |
setValue(int newValue)
このスクロール・バーの値を、指定された値に設定します。
|
void |
setValueIsAdjusting(boolean b)
valueIsAdjusting プロパティを設定します。 |
void |
setValues(int value, int visible, int minimum, int maximum)
このスクロール・バーの4つのプロパティである
value 、visibleAmount 、minimum 、およびmaximum の値を設定します。 |
void |
setVisibleAmount(int newAmount)
このスクロール・バーの可視量を設定します。
|
action, add, addComponentListener, addFocusListener, addHierarchyBoundsListener, addHierarchyListener, addInputMethodListener, addKeyListener, addMouseListener, addMouseMotionListener, addMouseWheelListener, addPropertyChangeListener, addPropertyChangeListener, applyComponentOrientation, areFocusTraversalKeysSet, bounds, checkImage, checkImage, coalesceEvents, contains, contains, createImage, createImage, createVolatileImage, createVolatileImage, deliverEvent, disable, disableEvents, dispatchEvent, doLayout, enable, enable, enableEvents, enableInputMethods, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, firePropertyChange, getAlignmentX, getAlignmentY, getBackground, getBaseline, getBaselineResizeBehavior, getBounds, getBounds, getColorModel, getComponentAt, getComponentAt, getComponentListeners, getComponentOrientation, getCursor, getDropTarget, getFocusCycleRootAncestor, getFocusListeners, getFocusTraversalKeys, getFocusTraversalKeysEnabled, getFont, getFontMetrics, getForeground, getGraphics, getGraphicsConfiguration, getHeight, getHierarchyBoundsListeners, getHierarchyListeners, getIgnoreRepaint, getInputContext, getInputMethodListeners, getInputMethodRequests, getKeyListeners, getLocale, getLocation, getLocation, getLocationOnScreen, getMaximumSize, getMinimumSize, getMouseListeners, getMouseMotionListeners, getMousePosition, getMouseWheelListeners, getName, getParent, getPeer, getPreferredSize, getPropertyChangeListeners, getPropertyChangeListeners, getSize, getSize, getToolkit, getTreeLock, getWidth, getX, getY, gotFocus, handleEvent, hasFocus, hide, imageUpdate, inside, invalidate, isBackgroundSet, isCursorSet, isDisplayable, isDoubleBuffered, isEnabled, isFocusable, isFocusCycleRoot, isFocusOwner, isFocusTraversable, isFontSet, isForegroundSet, isLightweight, isMaximumSizeSet, isMinimumSizeSet, isOpaque, isPreferredSizeSet, isShowing, isValid, isVisible, keyDown, keyUp, layout, list, list, list, list, list, locate, location, lostFocus, minimumSize, mouseDown, mouseDrag, mouseEnter, mouseExit, mouseMove, mouseUp, move, nextFocus, paint, paintAll, postEvent, preferredSize, prepareImage, prepareImage, print, printAll, processComponentEvent, processFocusEvent, processHierarchyBoundsEvent, processHierarchyEvent, processInputMethodEvent, processKeyEvent, processMouseEvent, processMouseMotionEvent, processMouseWheelEvent, remove, removeComponentListener, removeFocusListener, removeHierarchyBoundsListener, removeHierarchyListener, removeInputMethodListener, removeKeyListener, removeMouseListener, removeMouseMotionListener, removeMouseWheelListener, removeNotify, removePropertyChangeListener, removePropertyChangeListener, repaint, repaint, repaint, repaint, requestFocus, requestFocus, requestFocusInWindow, requestFocusInWindow, reshape, resize, resize, revalidate, setBackground, setBounds, setBounds, setComponentOrientation, setCursor, setDropTarget, setEnabled, setFocusable, setFocusTraversalKeys, setFocusTraversalKeysEnabled, setFont, setForeground, setIgnoreRepaint, setLocale, setLocation, setLocation, setMaximumSize, setMinimumSize, setName, setPreferredSize, setSize, setSize, setVisible, show, show, size, toString, transferFocus, transferFocusBackward, transferFocusUpCycle, update, validate
public static final int HORIZONTAL
public static final int VERTICAL
public Scrollbar() throws HeadlessException
プロパティ | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
orientation | スクロール・バーが垂直か 水平かを示す |
Scrollbar.VERTICAL |
value | スクロール・バーのバブルの 位置を制御する値 |
0 |
visible amount | スクロール・バーの範囲の可視量、 一般にスクロール・バーのバブルの サイズで表される |
10 |
minimum | スクロール・バーの最小値 | 0 |
maximum | スクロール・バーの最大値 | 100 |
unit increment | Line UpキーまたはLine Downキーが 押されるか、またはスクロール・バーの 末尾の矢印がクリックされた場合の 値の変化する量 |
1 |
block increment | Page UpキーまたはPage Downキーが 押されるか、スクロール・バーのトラックが バブルの片側でクリックされた場合の 値の変化する量 |
10 |
HeadlessException
- GraphicsEnvironment.isHeadless()がtrueを返した場合。GraphicsEnvironment.isHeadless()
public Scrollbar(int orientation) throws HeadlessException
orientation
引数には、それぞれ水平または垂直スクロール・バーを示す2つの値Scrollbar.HORIZONTAL
またはScrollbar.VERTICAL
のどちらかを指定する必要があります。
orientation
-スクロール・バーの方向を示すIllegalArgumentException
- orientation
引数に不正な値が指定された場合HeadlessException
- GraphicsEnvironment.isHeadless()がtrueを返した場合。GraphicsEnvironment.isHeadless()
public Scrollbar(int orientation, int value, int visible, int minimum, int maximum) throws HeadlessException
orientation
引数には、それぞれ水平または垂直スクロール・バーを示す2つの値Scrollbar.HORIZONTAL
またはScrollbar.VERTICAL
のどちらかを指定する必要があります。
このコンストラクタに指定されるパラメータは、setValues(int, int, int, int)
に記述された制約に従います。
orientation
-スクロール・バーの方向を示す。value
- スクロール・バーの初期値visible
- このスクロール・バーの可視量。一般にバブルのサイズで表されるminimum
- スクロール・バーの最小値maximum
- スクロール・バーの最大値IllegalArgumentException
- orientation
引数に不正な値が指定された場合HeadlessException
- GraphicsEnvironment.isHeadless()がtrueを返した場合。setValues(int, int, int, int)
, GraphicsEnvironment.isHeadless()
public void addNotify()
Scrollbar
のピアを作成します。ピアを使用すると、Scrollbar
の機能を変更せずに外観を変更することができます。addNotify
、クラス: Component
Component.isDisplayable()
, Component.removeNotify()
, Component.invalidate()
public int getOrientation()
getOrientation
、インタフェース: Adjustable
Scrollbar.HORIZONTAL
またはScrollbar.VERTICAL
setOrientation(int)
public void setOrientation(int orientation)
orientation
- このスクロール・バーの方向。Scrollbar.HORIZONTAL
またはScrollbar.VERTICAL
IllegalArgumentException
- orientation
に指定された値が不正な値である場合getOrientation()
public int getValue()
getValue
、インタフェース: Adjustable
getMinimum()
, getMaximum()
public void setValue(int newValue)
指定された値が現在のminimum
より小さい場合はminimum
に置き換えられ、現在のmaximum - visibleAmount
より大きい場合はmaximum - visibleAmount
に置き換えられます。
通常、プログラムは、スクロール・バーの値をsetValues
を呼び出すことによってのみ変更するようにしてください。setValues
メソッドは、スクロール・バーの最小、最大、可視量、値の各プロパティを、互いに矛盾しないように同時に、かつ同期的に設定します。
このメソッドを呼び出しても、AdjustmentEvent
はトリガーされません。
setValue
、インタフェース: Adjustable
newValue
- スクロール・バーの新しい値setValues(int, int, int, int)
, getValue()
, getMinimum()
, getMaximum()
public int getMinimum()
getMinimum
、インタフェース: Adjustable
getValue()
, getMaximum()
public void setMinimum(int newMinimum)
setMinimum
を呼び出して、最小値を変更すると、その他の値(最大値、可視量、および現在のスクロール・バーの値)が新しい最小値に合わせて変更されます。
通常、プログラムは、スクロール・バーの最小値をsetValues
を呼び出すことによってのみ変更するようにしてください。setValues
メソッドは、スクロール・バーの最小、最大、可視量、値の各プロパティを、互いに矛盾しないように同時に、かつ同期的に設定します。
最小値をInteger.MAX_VALUE
に設定すると、新しい最小値がInteger.MAX_VALUE - 1
に設定されます。
setMinimum
、インタフェース: Adjustable
newMinimum
- このスクロール・バーの新しい最小値setValues(int, int, int, int)
, setMaximum(int)
public int getMaximum()
getMaximum
、インタフェース: Adjustable
getValue()
, getMinimum()
public void setMaximum(int newMaximum)
setMaximum
を呼び出して、最大値を変更すると、その他の値(最小値、可視量、および現在のスクロール・バーの値)が新しい最大値に合わせて変更されます。
通常、プログラムは、スクロール・バーの最大値をsetValues
を呼び出すことによってのみ変更するようにしてください。setValues
メソッドは、スクロール・バーの最小、最大、可視量、値の各プロパティを、互いに矛盾しないように同時に、かつ同期的に設定します。
最大値をInteger.MIN_VALUE
に設定すると、新しい最大値がInteger.MIN_VALUE+1
に設定されます。
setMaximum
、インタフェース: Adjustable
newMaximum
- このスクロール・バーの新しい最大値setValues(int, int, int, int)
, setMinimum(int)
public int getVisibleAmount()
値の範囲の選択にスクロール・バーを使用する場合、可視量を使用して、現在可視の値の範囲を表します。通常、スクロール・バーのバブル(サムまたはスクロール・ボックスとも言う)のサイズによって、スクロール・バーの範囲と可視量の関係を視覚的に表現します。プラットフォームによっては、可視量プロパティの値が、バブルのサイズによって視覚的に示されない可能性があることに注意してください。
スクロール・バーのバブルが移動不可能である場合(バブルがスクロール・バーのトラックの全体の長さを占める場合やスクロール・バーが無効にされている場合など)、バブルが表示されないことがあります。バブルが表示されるかどうかは、getVisibleAmount
によって返される値に影響を与えません。
getVisibleAmount
、インタフェース: Adjustable
setVisibleAmount(int)
@Deprecated public int getVisible()
getVisibleAmount()
に置き換えられています。public void setVisibleAmount(int newAmount)
値の範囲の選択にスクロール・バーを使用する場合、可視量を使用して、現在可視の値の範囲を表します。通常、スクロール・バーのバブル(サムまたはスクロール・ボックスとも言う)のサイズによって、スクロール・バーの範囲と可視量の関係を視覚的に表現します。プラットフォームによっては、可視量プロパティの値が、バブルのサイズによって視覚的に示されない可能性があることに注意してください。
スクロール・バーのバブルが移動不可能である場合(バブルがスクロール・バーのトラックの全体の長さを占める場合やスクロール・バーが無効にされている場合など)、バブルが表示されないことがあります。バブルが表示されるかどうかは、getVisibleAmount
によって返される値に影響を与えません。
指定された可視量がone
より小さい場合はone
に置き換えられ、現在のmaximum - minimum
より大きい場合はmaximum - minimum
に置き換えられます。
通常、プログラムは、スクロール・バーの値をsetValues
を呼び出すことによってのみ変更するようにしてください。setValues
メソッドは、スクロール・バーの最小、最大、可視量、値の各プロパティを、互いに矛盾しないように同時に、かつ同期的に設定します。
setVisibleAmount
、インタフェース: Adjustable
newAmount
- 新しい可視量getVisibleAmount()
, setValues(int, int, int, int)
public void setUnitIncrement(int v)
ユニット増分値は、ユーザーがスクロール・バーのユニット増分値領域をアクティブ化したときに加算または減算される値です。これは通常、スクロール・バーが調整イベントとして受け取るマウス・ジェスチャまたはキーボード・ジェスチャを通じて行われます。ユニット増分値はゼロより大きくなければいけません。ユニット増分値を1より小さい値に設定しようとすると、値1が設定されます。
一部のオペレーティング・システムでは、このプロパティは基礎となるコントロールによって無視されることがあります。
setUnitIncrement
、インタフェース: Adjustable
v
- スクロール・バーの値を増分または減分する量getUnitIncrement()
@Deprecated public void setLineIncrement(int v)
setUnitIncrement(int)
に置き換えられています。public int getUnitIncrement()
ユニット増分値は、ユーザーがスクロール・バーのユニット増分値領域をアクティブ化したときに加算または減算される値です。これは通常、スクロール・バーが調整イベントとして受け取るマウス・ジェスチャまたはキーボード・ジェスチャを通じて行われます。ユニット増分値はゼロより大きくなければいけません。
一部のオペレーティング・システムでは、このプロパティは基礎となるコントロールによって無視されることがあります。
getUnitIncrement
、インタフェース: Adjustable
setUnitIncrement(int)
@Deprecated public int getLineIncrement()
getUnitIncrement()
に置き換えられています。public void setBlockIncrement(int v)
ブロック増分値は、ユーザーがスクロール・バーのブロック増分値領域をアクティブ化したときに加算または減算される値です。これは通常、スクロール・バーが調整イベントとして受け取るマウス・ジェスチャまたはキーボード・ジェスチャを通じて行われます。ブロック増分値はゼロより大きくなければいけません。ブロック増分値を1より小さい値に設定しようとすると、値1が設定されます。
setBlockIncrement
、インタフェース: Adjustable
v
- スクロール・バーの値を増分または減分する量getBlockIncrement()
@Deprecated public void setPageIncrement(int v)
setBlockIncrement()
に置き換えられています。public int getBlockIncrement()
ブロック増分値は、ユーザーがスクロール・バーのブロック増分値領域をアクティブ化したときに加算または減算される値です。これは通常、スクロール・バーが調整イベントとして受け取るマウス・ジェスチャまたはキーボード・ジェスチャを通じて行われます。ブロック増分値はゼロより大きくなければいけません。
getBlockIncrement
、インタフェース: Adjustable
setBlockIncrement(int)
@Deprecated public int getPageIncrement()
getBlockIncrement()
に置き換えられています。public void setValues(int value, int visible, int minimum, int maximum)
value
、visibleAmount
、minimum
、およびmaximum
の値を設定します。これらのプロパティに設定された値が整合性がないかまたは不正な場合は、整合性を確保するよう変更されます。
このメソッドは、同時かつ同期的にこれら4つのスクロール・バーのプロパティの値を設定し、これらのプロパティの値が相互に整合するようにします。これには、次の制約を適用する必要があります。maximum
はminimum
より大、maximum - minimum
はInteger.MAX_VALUE
以下、visibleAmount
はゼロより大である必要があります。visibleAmount
はmaximum - minimum
以下、value
はminimum
以上、かつvalue
はmaximum - visibleAmount
以下である必要があります
このメソッドを呼び出しても、AdjustmentEvent
はトリガーされません。
value
- 現在のウィンドウ内の位置visible
- スクロール・バーの可視量minimum
- スクロール・バーの最小値maximum
- スクロール・バーの最大値setMinimum(int)
, setMaximum(int)
, setVisibleAmount(int)
, setValue(int)
public boolean getValueIsAdjusting()
valueIsAdjusting
プロパティの値setValueIsAdjusting(boolean)
public void setValueIsAdjusting(boolean b)
valueIsAdjusting
プロパティを設定します。b
- 新しい調整中のステータスgetValueIsAdjusting()
public void addAdjustmentListener(AdjustmentListener l)
AdjustmentEvent
のインスタンスを受信するために、指定された調整リスナーを追加します。lがnull
である場合、例外はスローされず、何も処理は行われません。
AWTスレッド・モデルの詳細は、「AWTのスレッドの問題」を参照してください。
addAdjustmentListener
、インタフェース: Adjustable
l
- 調整リスナーremoveAdjustmentListener(java.awt.event.AdjustmentListener)
, getAdjustmentListeners()
, AdjustmentEvent
, AdjustmentListener
public void removeAdjustmentListener(AdjustmentListener l)
AdjustmentEvent
のインスタンスが受信されなくなるようにします。lがnull
である場合、例外はスローされず、何も処理は行われません。
AWTスレッド・モデルの詳細は、「AWTのスレッドの問題」を参照してください。
removeAdjustmentListener
、インタフェース: Adjustable
l
- 調整リスナーaddAdjustmentListener(java.awt.event.AdjustmentListener)
, getAdjustmentListeners()
, AdjustmentEvent
, AdjustmentListener
public AdjustmentListener[] getAdjustmentListeners()
AdjustmentListener
。調整リスナーが現在登録されていない場合は、空の配列addAdjustmentListener(java.awt.event.AdjustmentListener)
, removeAdjustmentListener(java.awt.event.AdjustmentListener)
, AdjustmentEvent
, AdjustmentListener
public <T extends EventListener> T[] getListeners(Class<T> listenerType)
Scrollbar
にFooListener
として現在登録されているすべてのオブジェクトの配列を返します。FooListener
は、addFooListener
メソッドを使用して登録されます。
FooListener.class
などのクラス・リテラルを使用してlistenerType
引数を指定できます。たとえば、次のコードを使用して、そのマウス・リスナーのScrollbar
c
を照会できます。
MouseListener[] mls = (MouseListener[])(c.getListeners(MouseListener.class));このようなリスナーがない場合は空の配列を返します。
getListeners
、クラス: Component
listenerType
- 要求されるリスナーの型。java.util.EventListener
の子孫のインタフェースを指定してくださいFooListener
として登録されたすべてのオブジェクトの配列、またはこのようなリスナーが追加されていない場合は空の配列ClassCastException
- listenerType
で、java.util.EventListener
を実装するクラスまたはインタフェースが指定されなかった場合Component.getComponentListeners()
, Component.getFocusListeners()
, Component.getHierarchyListeners()
, Component.getHierarchyBoundsListeners()
, Component.getKeyListeners()
, Component.getMouseListeners()
, Component.getMouseMotionListeners()
, Component.getMouseWheelListeners()
, Component.getInputMethodListeners()
, Component.getPropertyChangeListeners()
protected void processEvent(AWTEvent e)
AdjustmentEvent
のインスタンスである場合は、processAdjustmentEvent
メソッドを呼び出します。それ以外の場合は、そのスーパー・クラスのprocessEvent
メソッドを呼び出します。
イベント・パラメータがnull
である場合は、動作が未指定のため、例外が発生する可能性があります。
processEvent
、クラス: Component
e
- イベントAdjustmentEvent
, processAdjustmentEvent(java.awt.event.AdjustmentEvent)
protected void processAdjustmentEvent(AdjustmentEvent e)
AdjustmentListener
オブジェクトにディスパッチすることによって処理します。
このコンポーネントに対して調整イベントが使用可能でないかぎり、このメソッドは呼び出されません。調整イベントは、次のどちらかの場合に使用可能になります。
AdjustmentListener
オブジェクトがaddAdjustmentListener
によって登録されている。
enableEvents
によって調整イベントが使用可能になっている。
イベント・パラメータがnull
である場合は、動作が未指定のため、例外が発生する可能性があります。
e
- 調整イベントAdjustmentEvent
, AdjustmentListener
, addAdjustmentListener(java.awt.event.AdjustmentListener)
, Component.enableEvents(long)
protected String paramString()
Scrollbar
の状態を表す文字列を返します。このメソッドはデバッグ専用であり、返される文字列の内容および形式は実装によって異なる場合があります。返される文字列は空の場合がありますが、null
にはなりません。paramString
、クラス: Component
public AccessibleContext getAccessibleContext()
Scrollbar
に関連付けられているAccessibleContext
を取得します。スクロール・バーの場合、AccessibleContext
はAccessibleAWTScrollBar
の形式を取ります。必要に応じて、新しいAccessibleAWTScrollBar
インスタンスが作成されます。getAccessibleContext
、インタフェース: Accessible
getAccessibleContext
、クラス: Component
ScrollBar
のAccessibleContext
として機能するAccessibleAWTScrollBar
バグまたは機能を送信
詳細なAPIリファレンスおよび開発者ドキュメントについては、Java SEのドキュメントを参照してください。そのドキュメントには、概念的な概要、用語の定義、回避方法、有効なコード例などの、開発者を対象にしたより詳細な説明が含まれています。
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