public class Font extends Object implements Serializable
Font
クラスは、テキストを見えるように描画するために使用されるフォントを表します。フォントは文字の連続をグリフの連続にマッピングするための情報、そしてそのグリフの連続をGraphics
やComponent
オブジェクトに描画するための情報を提供します。
'g'
(ラテン小文字のG)が文字の例としてあげられます。
グリフは文字または一連の文字を描画するために使用される図形です。ラテン文字のような単純な書記法では、通常1つのグリフが1つの文字に対応します。ところがグリフと文字の対応は、一般的には1対1ではありません。たとえば「á」(アクセント記号付きのラテン小文字のA)のような文字はそれぞれ「a」と「´」に対応する2つのグリフで表されます。一方で2つの文字「fi」を、合字の1つのグリフで表すこともできます。アラビア語、南アジア、および東南アジアの言語のような複雑な書記法では、文字とグリフの関係はもっと複雑になり、コンテキストに応じてグリフの選択や並べ替えが必要になります。フォントは選択された文字セットの描画で必要なグリフの集合、および文字の連続を対応するグリフの連続にマッピングするために必要な表をカプセル化します。
物理フォントは実際のフォント・ライブラリであり、グリフ・データおよび文字シーケンスとグリフ・シーケンスのマッピング表を含みます。TrueTypeやPostScript Type 1などのフォント・テクノロジが使用されます。すべてのJavaプラットフォームの実装でTrueTypeフォントがサポートされている必要があります。他のフォント・テクノロジのサポートは実装に依存します。物理フォントにはHelvetica、Palatino、HonMinchoなどの任意のフォント名を使用します。通常、各物理フォントは、ラテン文字だけ、または日本語と基本的なヨーロッパ系の言語だけなどのように、特定の書記法だけをサポートします。有効な物理フォントのセットは設定によって異なります。特定のフォントが必要な場合、アプリケーション側でフォントをバンドルし、createFont
メソッドでインスタンス化できます。
論理フォントは、Javaプラットフォームで定義されるSerif、SansSerif、Monospaced、DialogおよびDialogInputの5つのフォント・ファミリです。すべてのJava実行環境でこの5つがサポートされている必要があります。これらの論理フォントは実際のフォント・ライブラリではありません。代わりに、論理フォント名はJava実行環境で物理フォントにマッピングされます。マッピングは実装、そして通常ロケールに依存し、提供される外見やメトリックスもそれに応じて異なります。通常はさまざまな文字をカバーするため、各論理フォント名が複数の物理フォントにマッピングされます。
Label
やTextField
などのピアAWTコンポーネントは、論理フォントだけを使用できます。
物理フォントと論理フォントの使用に関する、相対的な長所と短所については、『Internationalization FAQ』ドキュメントを参照してください。
Font
は、多くのフェース(heavy、medium、oblique、gothic、およびregularなど)を持つ場合があり、これらすべてのフェースが、同じような文字体裁デザインを持っています。
Font
オブジェクトからは3つの異なる名称を取得できます。論理フォント名は単なるフォント構築のための名称です。フォント・フェース名は単にフォント名と呼ばれることもあり、Helvetica Boldなどの特定のフォント・フェース名を指します。ファミリ名はフォント・ファミリの名称であり、複数のフェースの文字体裁デザインを決定します。たとえばHelveticaがこれに該当します。
Font
クラスは、ホスト・システムのシステム・リソースにあるフォント・フェースのコレクションの中の、あるフォント・フェースのインスタンスを表します。たとえば、Arial BoldおよびCourier Bold Italicはフォント・フェースです。サイズ、スタイル、変形体、およびフォントの特徴の違いにより、1つのフォント・フェースに関連付けられたFont
オブジェクトは複数あります。
GraphicsEnvironment
クラスのgetAllFonts
メソッドは、システムで有効なすべてのフォント・フェースの配列を返します。これらのフォント・フェースは、サイズ1、恒等変換、およびデフォルト・フォントの特徴を持つFont
オブジェクトとして返されます。ベースとなるこれらのフォントは、このクラスのderiveFont
メソッドを介して、サイズ、スタイル、変形体、およびフォントの特徴が異なる新しいFont
オブジェクトを派生させるために使用できます。
Font
ではほとんどのTextAttribute
がサポートされます。これにより、TextLayout
オブジェクトを明示的に構築する必要がなくなるため、下線付きテキストの描画などの操作が簡単になります。TextAttribute
値のMap
を使用してフォントを構築するか派生させることによって、フォントに属性を設定できます。
一部のTextAttributes
の値は直列化不可能なので、そのような値を持つFont
のインスタンスを直列化しても、これらの値は直列化されません。したがって、そのようなストリームから直列化復元されたフォントは、直列化不可能な属性を含んでいる元のフォントと等しいものにはなりません。通常、これらの属性は特殊な状況でのみ使用され、直列化されることはまれなので、これが問題になることはほとんどありません。
FOREGROUND
とBACKGROUND
はPaint
値を使用します。サブクラスColor
は直列化可能ですが、GradientPaint
とTexturePaint
は直列化不可能です。CHAR_REPLACEMENT
はGraphicAttribute
値を使用します。サブクラスShapeGraphicAttribute
とImageGraphicAttribute
は直列化不可能です。INPUT_METHOD_HIGHLIGHT
はInputMethodHighlight
値を使用します。これらの値は直列化不可能です。InputMethodHighlight
を参照してください。ユーザーがPaint
とGraphicAttribute
のカスタム・サブクラスを作成する場合は、これらを直列化可能にして、この問題を回避することができます。ユーザーがインプット・メソッドのハイライトを使用する場合は、回避策として、現在のプラットフォームでそのハイライトのプラットフォーム固有属性に変換し、それをフォントに設定することができます。
Map
ベースのコンストラクタとderiveFont
APIではFONT属性は無視され、フォントで保持されません。FONT属性が存在する場合は、static getFont(java.util.Map<? extends java.text.AttributedCharacterIterator.Attribute, ?>)
メソッドを使用してください。詳細は、TextAttribute.FONT
を参照してください。
いくつかの属性は、追加の描画オーバーヘッドを発生させ、レイアウトを呼び出す可能性があります。Font
がそのような属性を持っている場合、
メソッドはtrueを返します。hasLayoutAttributes()
注: フォントを回転するとテキストのベースラインが回転することがあります。このまれな可能性に対処するために、フォントAPIは指定に従って「ベースラインを基準にした座標で」メトリックスを返したりパラメータを受け取ったりします。この場合、x座標はベースラインに沿った有効幅(正のxはベースラインに沿って進む方向)、y座標はxでのベースラインに対する垂線に沿った距離(正のyはベースライン・ベクトルから時計回りに90度の方向)にマップされます。これが特に重要となるAPIは、「ベースラインを基準にした座標」を持つAPIとして示されています。
修飾子と型 | フィールドと説明 |
---|---|
static int |
BOLD
太字スタイル定数です。
|
static int |
CENTER_BASELINE
テキストを配置するときに、中国語、日本語、および韓国語などの表意文字の書体で使用されるベースラインです。
|
static String |
DIALOG
論理フォント「Dialog」の正規ファミリ名を表す文字列定数です。
|
static String |
DIALOG_INPUT
論理フォント「DialogInput」の正規ファミリ名を表す文字列定数です。
|
static int |
HANGING_BASELINE
テキストを配置するときに、デーバナーガリー文字などの書体に使用されるベースラインです。
|
static int |
ITALIC
イタリック・スタイル定数です。
|
static int |
LAYOUT_LEFT_TO_RIGHT
双方向分析でテキストが左から右に記述されていると判定されたことを示す、layoutGlyphVectorに対するフラグです。
|
static int |
LAYOUT_NO_LIMIT_CONTEXT
文字配列の、指定された終了位置以降のテキストを検査しないことを示す、layoutGlyphVectorに対するフラグです。
|
static int |
LAYOUT_NO_START_CONTEXT
文字配列の、指定された開始位置以前のテキストを検査しないことを示す、layoutGlyphVectorに対するフラグです。
|
static int |
LAYOUT_RIGHT_TO_LEFT
双方向分析でテキストが右から左に記述されていると判定されたことを示す、layoutGlyphVectorに対するフラグです。
|
static String |
MONOSPACED
論理フォント「Monospaced」の正規ファミリ名を表す文字列定数です。
|
protected String |
name
コンストラクタに渡される、この
Font の論理名。 |
static int |
PLAIN
プレーン・スタイル定数です。
|
protected float |
pointSize
float で表された、このFont のポイント・サイズ。 |
static int |
ROMAN_BASELINE
テキストを配置するときに、ローマ字の書体で通常使用されるベースラインです。
|
static String |
SANS_SERIF
論理フォント「SansSerif」の正規ファミリ名を表す文字列定数です。
|
static String |
SERIF
論理フォント「Serif」の正規ファミリ名を表す文字列定数です。
|
protected int |
size
整数に丸められた、この
Font のポイント・サイズ。 |
protected int |
style
コンストラクタに渡される、この
Font のスタイル。 |
static int |
TRUETYPE_FONT
TRUETYPE型のフォント・リソースを識別します。
|
static int |
TYPE1_FONT
TYPE1型のフォント・リソースを識別します。
|
修飾子 | コンストラクタと説明 |
---|---|
protected |
Font(Font font)
指定された
font から新しいFont を作成します。 |
|
Font(Map<? extends AttributedCharacterIterator.Attribute,?> attributes)
指定された属性を使用して、新しい
Font を作成します。 |
|
Font(String name, int style, int size)
指定された名前、スタイル、およびポイント・サイズから新しい
Font を作成します。 |
修飾子と型 | メソッドと説明 |
---|---|
boolean |
canDisplay(char c)
この
Font に、指定された文字のグリフが含まれているかどうかをチェックします。 |
boolean |
canDisplay(int codePoint)
この
Font に、指定された文字のグリフが含まれているかどうかをチェックします。 |
int |
canDisplayUpTo(char[] text, int start, int limit)
この
Font が、start で始まり、limit で終わる指定されたtext 内の文字を表示できるかどうかを示します。 |
int |
canDisplayUpTo(CharacterIterator iter, int start, int limit)
この
Font が、start で始まり、limit で終わるiter によって指定されたテキストを表示できるかどうかを示します。 |
int |
canDisplayUpTo(String str)
この
Font が指定されたString を表示できるかどうかを示します。 |
static Font |
createFont(int fontFormat, File fontFile)
指定されたフォント・タイプと指定されたフォント・ファイルを使用して、新しい
Font を返します。 |
static Font |
createFont(int fontFormat, InputStream fontStream)
指定されたフォント・タイプと入力データを使用して、新しい
Font を返します。 |
GlyphVector |
createGlyphVector(FontRenderContext frc, char[] chars)
この
Font 内のUnicode cmapに基づいて文字からグリフに1対1にマッピングすることによって、GlyphVector を作成します。 |
GlyphVector |
createGlyphVector(FontRenderContext frc, CharacterIterator ci)
この
Font 内のUnicode cmapに基づいて指定された文字からグリフに1対1にマッピングすることによって、GlyphVector を作成します。 |
GlyphVector |
createGlyphVector(FontRenderContext frc, int[] glyphCodes)
この
Font 内のUnicode cmapに基づいて文字からグリフに1対1にマッピングすることによって、GlyphVector を作成します。 |
GlyphVector |
createGlyphVector(FontRenderContext frc, String str)
この
Font 内のUnicode cmapに基づいて文字からグリフに1対1にマッピングすることによって、GlyphVector を作成します。 |
static Font |
decode(String str)
str 引数で説明されているFont を返します。 |
Font |
deriveFont(AffineTransform trans)
現在の
Font オブジェクトを複製し、それに新しい変形体を適用することによって、新しいFont オブジェクトを作成します。 |
Font |
deriveFont(float size)
現在の
Font オブジェクトを複製し、それに新しいサイズを適用することによって、新しいFont オブジェクトを作成します。 |
Font |
deriveFont(int style)
現在の
Font オブジェクトを複製し、それに新しいスタイルを適用することによって、新しいFont オブジェクトを作成します。 |
Font |
deriveFont(int style, AffineTransform trans)
この
Font オブジェクトを複製し、新しいスタイルと変形体を適用することによって、新しいFont オブジェクトを作成します。 |
Font |
deriveFont(int style, float size)
この
Font オブジェクトを複製し、新しいスタイルとサイズを適用することによって、新しいFont オブジェクトを作成します。 |
Font |
deriveFont(Map<? extends AttributedCharacterIterator.Attribute,?> attributes)
現在の
Font オブジェクトを複製し、それに新しいフォント属性のセットを適用することによって、新しいFont オブジェクトを作成します。 |
boolean |
equals(Object obj)
この
Font オブジェクトを指定されたObject と比較します。 |
Map<TextAttribute,?> |
getAttributes()
この
Font で使用可能なフォント属性のマップを返します。 |
AttributedCharacterIterator.Attribute[] |
getAvailableAttributes()
この
Font でサポートされているすべての属性のキーを返します。 |
byte |
getBaselineFor(char c)
この文字の表示に適切なベースラインを返します。
|
String |
getFamily()
この
Font のファミリ名を返します。 |
String |
getFamily(Locale l)
指定されたロケール向けにローカライズされた、この
Font のファミリ名を返します。 |
static Font |
getFont(Map<? extends AttributedCharacterIterator.Attribute,?> attributes)
属性に適した
Font を返します。 |
static Font |
getFont(String nm)
システムのプロパティ・リストから
Font オブジェクトを返します。 |
static Font |
getFont(String nm, Font font)
システムのプロパティ・リストから指定された
Font を取得します。 |
String |
getFontName()
この
Font のフォント・フェース名を返します。 |
String |
getFontName(Locale l)
指定されたロケール向けにローカライズされた、
Font のフォント・フェース名を返します。 |
float |
getItalicAngle()
この
Font のイタリックの角度を返します。 |
LineMetrics |
getLineMetrics(char[] chars, int beginIndex, int limit, FontRenderContext frc)
指定された引数で作成された
LineMetrics オブジェクトを返します。 |
LineMetrics |
getLineMetrics(CharacterIterator ci, int beginIndex, int limit, FontRenderContext frc)
指定された引数で作成された
LineMetrics オブジェクトを返します。 |
LineMetrics |
getLineMetrics(String str, FontRenderContext frc)
|
LineMetrics |
getLineMetrics(String str, int beginIndex, int limit, FontRenderContext frc)
指定された引数で作成された
LineMetrics オブジェクトを返します。 |
Rectangle2D |
getMaxCharBounds(FontRenderContext frc)
指定された
FontRenderContext で定義された、最大の境界を持つ文字の境界を返します。 |
int |
getMissingGlyphCode()
この
Font に、指定されたUnicodeコード・ポイントのグリフがないときに使用されるglyphCodeを返します。 |
String |
getName()
この
Font の論理名を返します。 |
int |
getNumGlyphs()
この
Font 内のグリフの数を返します。 |
java.awt.peer.FontPeer |
getPeer()
非推奨。
フォントの描画は現在はどのプラットフォームでも同じです。
|
String |
getPSName()
この
Font のポストスクリプト名を返します。 |
int |
getSize()
整数に丸められた、この
Font のポイント・サイズを返します。 |
float |
getSize2D()
float 値で表された、このFont のポイント・サイズを返します。 |
Rectangle2D |
getStringBounds(char[] chars, int beginIndex, int limit, FontRenderContext frc)
指定された
FontRenderContext 内の指定された文字の配列の論理境界を返します。 |
Rectangle2D |
getStringBounds(CharacterIterator ci, int beginIndex, int limit, FontRenderContext frc)
指定された
FontRenderContext 内の指定されたCharacterIterator でインデックスが付けられた文字の論理境界を返します。 |
Rectangle2D |
getStringBounds(String str, FontRenderContext frc)
指定された
FontRenderContext 内の指定されたString の論理境界を返します。 |
Rectangle2D |
getStringBounds(String str, int beginIndex, int limit, FontRenderContext frc)
指定された
FontRenderContext 内の指定されたString の論理境界を返します。 |
int |
getStyle()
この
Font のスタイルを返します。 |
AffineTransform |
getTransform()
この
Font に関連付けられた変形体のコピーを返します。 |
int |
hashCode()
この
Font のハッシュ・コードを返します。 |
boolean |
hasLayoutAttributes()
このFontに追加のレイアウト処理を必要とする属性が含まれている場合は、trueを返します。
|
boolean |
hasUniformLineMetrics()
この
Font に均一のライン・メトリックスが含まれているかどうかをチェックします。 |
boolean |
isBold()
この
Font オブジェクトのスタイルがBOLDであるかどうかを示します。 |
boolean |
isItalic()
この
Font オブジェクトのスタイルがITALICであるかどうかを示します。 |
boolean |
isPlain()
この
Font オブジェクトのスタイルがPLAINであるかどうかを示します。 |
boolean |
isTransformed()
この
Font オブジェクトに、Size属性以外にサイズに影響を与える変形体が含まれているかどうかを示します。 |
GlyphVector |
layoutGlyphVector(FontRenderContext frc, char[] text, int start, int limit, int flags)
可能であればテキストの完全なレイアウトを実行して、新しい
GlyphVector オブジェクトを返します。 |
String |
toString()
この
Font オブジェクトをString 表現に変換します。 |
public static final String DIALOG
public static final String DIALOG_INPUT
public static final String SANS_SERIF
public static final String SERIF
public static final String MONOSPACED
public static final int PLAIN
public static final int BOLD
public static final int ITALIC
public static final int ROMAN_BASELINE
public static final int CENTER_BASELINE
public static final int HANGING_BASELINE
public static final int TRUETYPE_FONT
createFont(int, java.io.InputStream)
メソッドに指定する場合に使用します。TrueType形式が拡張されてOpenType形式になり、それによってPostscriptアウトライン・フォントのサポートが追加されました。したがって、このタグは、このようなフォントとTrueTypeアウトライン・フォントの両方を参照します。public static final int TYPE1_FONT
createFont(int, java.io.InputStream)
メソッドに指定する場合に使用します。protected int style
Font
のスタイル。PLAIN、BOLD、ITALIC、またはBOLD+ITALICのいずれかです。getStyle()
protected int size
Font
のポイント・サイズ。getSize()
protected float pointSize
float
で表された、このFont
のポイント・サイズ。getSize()
, getSize2D()
public static final int LAYOUT_LEFT_TO_RIGHT
public static final int LAYOUT_RIGHT_TO_LEFT
public static final int LAYOUT_NO_START_CONTEXT
public static final int LAYOUT_NO_LIMIT_CONTEXT
public Font(String name, int style, int size)
Font
を作成します。
フォント名にはフォント・フェース名またはフォント・ファミリ名を指定できます。フォント名をスタイルとともに使用して、適切なフォント・フェースを見つけます。フォント・ファミリ名を指定した場合、style引数を使用して、ファミリからもっとも適切なフェースを選択します。フォント・フェース名を指定した場合、フェースのスタイルとstyle引数をマージして、同じファミリからもっとも適合するフォントを見つけます。たとえば、Font.ITALIC
でフェース名「Arial Bold」を指定すると、フォント・システムはArialファミリで、太字で斜体のフェースを探し、物理フォント・フェースArial Bold Italicにフォント・インスタンスを関連付けることもできます。style引数は指定されたフェース・スタイルにマージされ、加算または減算されません。つまり、太字フェースおよび太字スタイルを指定しても、フォントは2倍の太さにならず、また太字フェースとプレーン・スタイルを指定しても、フォントは細くなりません。
要求されたスタイルのフェースが見つからない場合、フォント・システムは目的のスタイルを実現するためにアルゴリズム・スタイルを適用することがあります。たとえば、ITALIC
が要求されていても、斜体フェースを使用できない場合、プレーン・フェースのグリフがアルゴリズムによって傾斜されます。
フォント名の検索はUSロケールの大文字と小文字を区別しないルールが使用され、大文字と小文字が区別されません。
name
パラメータが論理フォント以外のものを表す場合、つまり、物理フォント・フェースまたはファミリと解釈される場合で、実装によってこれを物理フォントまたは互換の代替フォントにマップできないときは、フォント・システムはFontインスタンスを「Dialog」にマップします。たとえば、getFamily
によって報告されるファミリは「Dialog」になります。
name
- フォント名。これはフォント・フェース名またはフォント・ファミリ名を指定でき、このGraphicsEnvironment
に見つかった論理フォントまたは物理フォントを表す。論理フォントのファミリ名は、Dialog、DialogInput、Monospaced、SerifまたはSansSerifです。これらの名前にはすべて、定義済みの文字列定数が存在する。たとえば、DIALOG
。name
がnull
の場合、getName()
によって返される新しいFont
の論理フォント名は名前「Default」に設定される。style
- Font
のスタイル定数。スタイル引数は、PLAIN
、あるいはBOLD
とITALIC
をビット単位に結合した整数型ビット・マスク(ITALIC
またはBOLD|ITALIC
など)。style引数が有効な整数型ビット・マスクでない場合、スタイルはPLAIN
に設定される。size
- Font
のポイント・サイズGraphicsEnvironment.getAllFonts()
, GraphicsEnvironment.getAvailableFontFamilyNames()
public Font(Map<? extends AttributedCharacterIterator.Attribute,?> attributes)
Font
を作成します。TextAttribute
で定義されているキーだけが認識されます。また、このコンストラクタではFONT属性は認識されません(getAvailableAttributes()
を参照してください)。有効な型の値を持つ属性だけが、新しいFont
に影響を与えます。
attributes
がnull
の場合、新しいFont
はデフォルト値で初期化されます。
attributes
- 新しいFont
に割り当てる属性、またはnull
TextAttribute
protected Font(Font font)
font
から新しいFont
を作成します。このコンストラクタはサブクラスで使用します。font
- このFont
の生成元のフォント。NullPointerException
- font
がnullの場合@Deprecated public java.awt.peer.FontPeer getPeer()
Font
のピアを取得します。Font
のピア。public static Font getFont(Map<? extends AttributedCharacterIterator.Attribute,?> attributes)
Font
を返します。attributes
に、有効なFont
を値として持つFONT
属性が含まれている場合、この属性はその他の属性とマージされます。詳細は、TextAttribute.FONT
を参照してください。attributes
- 新しいFont
に割り当てる属性Font
NullPointerException
- attributes
がnullの場合。TextAttribute
public static Font createFont(int fontFormat, InputStream fontStream) throws FontFormatException, IOException
Font
を返します。新しいFont
は、1のポイント・サイズとスタイルPLAIN
で作成されます。次に、このベース・フォントをこのクラスのderiveFont
メソッドで使用すると、さまざまなサイズ、スタイル、変形体、およびフォント機能を持つ新しいFont
オブジェクトを派生させることができます。このメソッドはInputStream
を閉じません。
Font
をFontコンストラクタで使用できるようにするには、registerFont(Font)
を呼び出すことによって、返されたFont
をGraphicsEnviroment
に登録する必要があります。
fontFormat
- Font
のタイプ。TrueTypeリソースを指定する場合はTRUETYPE_FONT
、Type 1リソースを指定する場合はTYPE1_FONT
。fontStream
- フォントの入力データを表すInputStream
オブジェクト。Font
。IllegalArgumentException
- fontFormat
がTRUETYPE_FONT
またはTYPE1_FONT
でない場合。FontFormatException
- fontStream
データが、指定された形式に必要なフォント表を持っていない場合。IOException
- fontStream
を完全に読込みできない場合。GraphicsEnvironment.registerFont(Font)
public static Font createFont(int fontFormat, File fontFile) throws FontFormatException, IOException
Font
を返します。新しいFont
は、1のポイント・サイズとスタイルPLAIN
で作成されます。次に、このベース・フォントをこのクラスのderiveFont
メソッドで使用すると、さまざまなサイズ、スタイル、変形体、およびフォント機能を持つ新しいFont
オブジェクトを派生させることができます。fontFormat
- Font
のタイプ。TrueTypeリソースを指定する場合はTRUETYPE_FONT
、Type 1リソースを指定する場合はTYPE1_FONT
。返されたフォントまたはその派生フォントが参照されるかぎり、実装ではfontFile
にアクセスし続け、フォント・データを取得できる。そのため、ファイルが変更された場合の結果は不定で、アクセスできなくなる。
Font
をFontコンストラクタで使用できるようにするには、registerFont(Font)
を呼び出すことによって、返されたFont
をGraphicsEnviroment
に登録する必要があります。
fontFile
- フォントの入力データを表すFile
オブジェクト。Font
。IllegalArgumentException
- fontFormat
がTRUETYPE_FONT
またはTYPE1_FONT
でない場合。NullPointerException
- fontFile
がnullの場合。IOException
- fontFile
を読込みできない場合。FontFormatException
- fontFile
が、指定された形式に必要なフォント表を持っていない場合。SecurityException
- 実行するコードに、ファイルから読み取るアクセス権がない場合。GraphicsEnvironment.registerFont(Font)
public AffineTransform getTransform()
Font
に関連付けられた変形体のコピーを返します。この変形体は、フォントの構築に使用されるものとは限りません。フォントにアルゴリズムによる上付き処理や幅の調整が行われる場合、これは返されるAffineTransform
に組み込まれます。
通常、フォントは変形されません。一般に、クライアントでは、まずisTransformed()
を呼び出し、isTransformed
からtrueが返された場合のみこのメソッドを呼び出すようにしてください。
Font
オブジェクトの変形体属性を表すAffineTransform
オブジェクト。public String getFamily()
Font
のファミリ名を返します。
フォントのファミリ名はフォント固有です。Helvetica ItalicとHelvetica Boldの2つのフォントにはHelveticaという同じファミリ名が付いていますが、これらのフォント・フェース名はHelvetica BoldとHelvetica Italicです。使用可能なファミリ名のリストは、GraphicsEnvironment.getAvailableFontFamilyNames()
メソッドを使用して取得できる可能性があります。
フォントの論理名を取得するにはgetName
を使用します。フォントのフォント・フェース名を取得するにはgetFontName
を使用します。
Font
のファミリ名を表すString
。getName()
, getFontName()
public String getFamily(Locale l)
Font
のファミリ名を返します。
フォントのファミリ名はフォント固有です。Helvetica ItalicとHelvetica Boldの2つのフォントにはHelveticaという同じファミリ名が付いていますが、これらのフォント・フェース名はHelvetica BoldとHelvetica Italicです。使用可能なファミリ名のリストは、GraphicsEnvironment.getAvailableFontFamilyNames()
メソッドを使用して取得できる可能性があります。
フォントのフォント・フェース名を取得するにはgetFontName
を使用します。
l
- ファミリ名を取得するロケールString
。getFontName()
, Locale
public String getPSName()
Font
のポストスクリプト名を返します。フォントのファミリ名を取得するにはgetFamily
を使用します。フォントのフォント・フェース名を取得するにはgetFontName
を使用します。Font
のポストスクリプト名を表すString
。public String getName()
Font
の論理名を返します。フォントのファミリ名を取得するにはgetFamily
を使用します。フォントのフォント・フェース名を取得するにはgetFontName
を使用します。Font
の論理名を表すString
。getFamily()
, getFontName()
public String getFontName()
Font
のフォント・フェース名を返します。たとえば、フォント・フェース名としてHelvetica Boldが返されます。フォントのファミリ名を取得するにはgetFamily
を使用します。フォントの論理名を取得するにはgetName
を使用します。Font
のフォント・フェース名を表すString
。getFamily()
, getName()
public String getFontName(Locale l)
Font
のフォント・フェース名を返します。たとえば、フォント・フェース名としてHelvetica Fettが返されます。フォントのファミリ名を取得するにはgetFamily
を使用します。l
- フォント・フェース名を取得するロケールString
。getFamily()
, Locale
public int getStyle()
Font
のスタイルを返します。PLAIN、BOLD、ITALIC、またはBOLD+ITALICのいずれかです。Font
のスタイルisPlain()
, isBold()
, isItalic()
public int getSize()
Font
のポイント・サイズを返します。ほとんどのユーザーは、ポイント・サイズでのフォントのグリフ・サイズの指定に慣れています。このポイント・サイズは、シングル・スペースのテキスト・ドキュメント上の、ある行のベースラインから次の行のベースラインまでの距離を定義します。ポイント・サイズは文字体裁のポイントをベースにしており、およそ1/72インチです。
Java (TM) 2D APIの規約では、1ポイントがユーザー座標の1単位に相当します。ユーザー空間座標からデバイス空間座標への変換に標準化された変換を使用する場合、72ユーザー空間単位がデバイス空間の1インチと等しくなります。この場合、1ポイントは1/72インチです。
Font
のポイント・サイズ。getSize2D()
, GraphicsConfiguration.getDefaultTransform()
, GraphicsConfiguration.getNormalizingTransform()
public float getSize2D()
float
値で表された、このFont
のポイント・サイズを返します。float
値で表された、このFont
のポイント・サイズ。getSize()
public boolean isPlain()
Font
オブジェクトのスタイルがPLAINであるかどうかを示します。Font
のスタイルがPLAINの場合はtrue
、そうでない場合はfalse
。getStyle()
public boolean isBold()
Font
オブジェクトのスタイルがBOLDであるかどうかを示します。Font
オブジェクトのスタイルがBOLDの場合はtrue
、そうでない場合はfalse
。getStyle()
public boolean isItalic()
Font
オブジェクトのスタイルがITALICであるかどうかを示します。Font
オブジェクトのスタイルがITALICの場合はtrue
、そうでない場合はfalse
。getStyle()
public boolean isTransformed()
Font
オブジェクトに、Size属性以外にサイズに影響を与える変形体が含まれているかどうかを示します。Font
オブジェクトが非恒等AffineTransform属性を持つ場合はtrue
、それ以外の場合はfalse
。getTransform()
public boolean hasLayoutAttributes()
public static Font getFont(String nm)
Font
オブジェクトを返します。nm
は取得するシステム・プロパティの名前として扱われます。このプロパティのString
値は、Font.decode(String)
の仕様に従って、Font
オブジェクトとして解釈されます。指定されたプロパティが見つからない場合、または実行するコードにプロパティを読み取るアクセス権がない場合は、nullを返します。nm
- プロパティ名Font
オブジェクト、または該当するプロパティが存在しない場合はnull。NullPointerException
- nmがnullである場合。decode(String)
public static Font decode(String str)
str
引数で説明されているFont
を返します。必要なフォントをメソッドが確実に返すためには、str
パラメータの書式を次のいずれかに設定します
"PLAIN"
、"BOLD"
、"BOLDITALIC"
、"ITALIC"
のいずれかです(大文字または小文字のどちらでも指定可能)。pointsizeは正の10進数の整数で表したポイント・サイズです。太字でポイント・サイズ18のArialフォントが必要な場合、Arial-BOLD-18を指定してこのメソッドを呼び出します。これはFontコンストラクタnew Font("Arial", Font.BOLD, 18);
の呼出しと等しく、値はそのコンストラクタによって指定されたものとして解釈されます。
あとに続く有効なフィールドは常にポイント・サイズとして解釈されます。そのため、フォント名のみの形式では、うしろに10進値が付いたフォント名を使用しないでください。
スタイル名フィールドが有効なスタイル文字列でない場合、それはフォント名の一部として解釈され、デフォルトのスタイルが使われます。
' 'または'-'のどちらか1つを使用して、入力のフィールドを区切ります。識別されるセパレータは有効なポイント・サイズまたは有効なスタイル名を残りの文字列から区切る文字列の末尾にもっとも近いものです。null (空)のポイント・サイズおよびスタイル・フィールドはそのフィールドにデフォルト値を持つ有効なフィールドとして扱われます。
フォント名には区切り文字' 'または'-'が含まれることがあります。str
が3つの成分から構成されていない、たとえばstyle
またはpointsize
フィールドがstr
に存在せず、fontname
にも区切り文字として特定される文字が含まれる場合、fontname
の一部として意図されたこれらの文字がセパレータとして解釈され、フォント名が正しく認識されないことがあります。
デフォルトのサイズは12、デフォルトのスタイルはPLAINになります。str
で有効なサイズを指定しない場合、返されるFont
のサイズは12になります。str
で有効なスタイルを指定しない場合、返されるフォントのスタイルはPLAINになります。str
引数に有効なフォント名を指定しない場合、ファミリ名が「Dialog」のフォントが返されます。システム上で使用可能なフォント・ファミリ名を判定するには、GraphicsEnvironment.getAvailableFontFamilyNames()
メソッドを使用します。str
がnull
の場合、ファミリ名が「Dialog」、サイズが12、スタイルがPLAINの新しいFont
が返されます。
str
- フォント名、またはnull
str
で指定されるFont
オブジェクト。str
がnull
の場合は新しいデフォルトFont
。getFamily()
public static Font getFont(String nm, Font font)
Font
を取得します。System
のgetProperty
メソッドの場合と同じように、最初の引数は取得するシステム・プロパティの名前として扱われます。このプロパティのString
値は、Font
オブジェクトとして解釈されます。
プロパティ値はFont.decode(String)
によって受け入れられる形式のいずれかです。指定されたプロパティが見つからない場合、または実行するコードにプロパティを読み取るアクセス権がない場合は、font
引数が返されます。
nm
- プロパティ名。大文字と小文字は区別されないfont
-プロパティnm
が定義されていない場合に返されるデフォルトのFont
Font
値。NullPointerException
- nmがnullである場合。decode(String)
public int hashCode()
Font
のハッシュ・コードを返します。hashCode
、クラス: Object
Font
のハッシュ・コード値。Object.equals(java.lang.Object)
, System.identityHashCode(java.lang.Object)
public boolean equals(Object obj)
Font
オブジェクトを指定されたObject
と比較します。equals
、クラス: Object
obj
- 比較するObject
Font
オブジェクトである場合はtrue
、そうでない場合はfalse
。Object.hashCode()
, HashMap
public String toString()
Font
オブジェクトをString
表現に変換します。public int getNumGlyphs()
Font
内のグリフの数を返します。このFont
のグリフ・コードの範囲は、0からgetNumGlyphs()
- 1です。Font
のグリフ数。public int getMissingGlyphCode()
Font
に、指定されたUnicodeコード・ポイントのグリフがないときに使用されるglyphCodeを返します。Font
のglyphCode。public byte getBaselineFor(char c)
大きなフォントはさまざまな書記法をサポートでき、各書記法は別々のベースラインを使用できます。文字引数は、使用する書記法を決めます。クライアントは、すべての文字が同じベースラインを使用すると仮定することはできません。
c
- 書記法を識別するための文字LineMetrics.getBaselineOffsets()
, ROMAN_BASELINE
, CENTER_BASELINE
, HANGING_BASELINE
public Map<TextAttribute,?> getAttributes()
Font
で使用可能なフォント属性のマップを返します。属性には、合字やグリフの代用などが含まれます。Font
の属性マップ。public AttributedCharacterIterator.Attribute[] getAvailableAttributes()
Font
でサポートされているすべての属性のキーを返します。それらの属性は、ほかのフォントを派生させるために使用できます。Font
がサポートするすべての属性のキーが格納されている配列。public Font deriveFont(int style, float size)
Font
オブジェクトを複製し、新しいスタイルとサイズを適用することによって、新しいFont
オブジェクトを作成します。style
- 新しい次のものに対するスタイル: Font
size
- 新しいFont
のサイズFont
オブジェクト。public Font deriveFont(int style, AffineTransform trans)
Font
オブジェクトを複製し、新しいスタイルと変形体を適用することによって、新しいFont
オブジェクトを作成します。style
- 新しい次のものに対するスタイル: Font
trans
- 新しいFont
に関連付けられたAffineTransform
Font
オブジェクト。IllegalArgumentException
- trans
がnull
の場合public Font deriveFont(float size)
Font
オブジェクトを複製し、それに新しいサイズを適用することによって、新しいFont
オブジェクトを作成します。size
- 新しいFont
のサイズ。Font
オブジェクト。public Font deriveFont(AffineTransform trans)
Font
オブジェクトを複製し、それに新しい変形体を適用することによって、新しいFont
オブジェクトを作成します。trans
- 新しいFont
に関連付けられたAffineTransform
Font
オブジェクト。IllegalArgumentException
- trans
がnull
の場合public Font deriveFont(int style)
Font
オブジェクトを複製し、それに新しいスタイルを適用することによって、新しいFont
オブジェクトを作成します。style
- 新しい次のものに対するスタイル: Font
Font
オブジェクト。public Font deriveFont(Map<? extends AttributedCharacterIterator.Attribute,?> attributes)
Font
オブジェクトを複製し、それに新しいフォント属性のセットを適用することによって、新しいFont
オブジェクトを作成します。attributes
- 新しいFont
に使用可能な属性のマップFont
オブジェクト。public boolean canDisplay(char c)
Font
に、指定された文字のグリフが含まれているかどうかをチェックします。
注: このメソッドは、補助文字を処理できません。補助文字を含むすべてのUnicode文字をサポートするには、canDisplay(int)
メソッドまたはcanDisplayUpTo
メソッドを使用してください。
c
- グリフが必要な文字Font
がこの文字のグリフを持つ場合はtrue
、そうでない場合はfalse
。public boolean canDisplay(int codePoint)
Font
に、指定された文字のグリフが含まれているかどうかをチェックします。codePoint
- グリフが必要な文字(Unicodeコード・ポイント)。Font
がこの文字のグリフを持つ場合はtrue
、そうでない場合はfalse
。IllegalArgumentException
- コード・ポイントが有効なUnicodeコード・ポイントでない場合。Character.isValidCodePoint(int)
public int canDisplayUpTo(String str)
Font
が指定されたString
を表示できるかどうかを示します。Unicodeエンコーディング文字列の場合、特定のフォントで文字列を表示できるかどうかを確認することが重要になります。このメソッドは、String
str
内のオフセットを返します。このオフセットは、欠如しているグリフ・コードを使用しないかぎりこのFont
では表示できない最初の文字を示します。このFont
ですべての文字を表示できる場合は、-1が返されます。str
- String
オブジェクトFont
が表示できないstr
内の最初の文字を指すstr
へのオフセット、またはこのFont
がstr
内のすべての文字を表示できる場合は-1
。public int canDisplayUpTo(char[] text, int start, int limit)
Font
が、start
で始まり、limit
で終わる指定されたtext
内の文字を表示できるかどうかを示します。このメソッドは簡易オーバーロードです。text
- char
値の指定された配列start
- 指定されたchar
値の配列内の指定された開始オフセット(char
数)limit
- 指定されたchar
値の配列内の指定された終了オフセット(char
数)Font
が表示できないtext
内の最初の文字を指すtext
へのオフセット、またはこのFont
がtext
内のすべての文字を表示できる場合は-1
。public int canDisplayUpTo(CharacterIterator iter, int start, int limit)
Font
が、start
で始まり、limit
で終わるiter
によって指定されたテキストを表示できるかどうかを示します。iter
- CharacterIterator
オブジェクトstart
- 指定されたCharacterIterator
内の指定された開始オフセット。limit
- 指定されたCharacterIterator
内の指定された終了オフセット。Font
が表示できないiter
内の最初の文字を指すiter
へのオフセット、またはこのFont
がiter
内のすべての文字を表示できる場合は-1
。public float getItalicAngle()
Font
のイタリックの角度を返します。イタリックの角度とはこのFont
のポスチャ(傾き)にもっとも一致するキャレットの逆傾斜です。Font
のITALICスタイルの角度。TextAttribute.POSTURE
public boolean hasUniformLineMetrics()
Font
に均一のライン・メトリックスが含まれているかどうかをチェックします。論理Font
は、複合フォントの場合があります。複合フォントは、複数のコード範囲を網羅するために複数の物理フォントで構成されています。それらの各フォントは、別々のLineMetrics
を持つ場合があります。論理Font
が単一のフォントの場合、メトリックスは均一です。Font
が均一のライン・メトリックスを持つ場合はtrue
、そうでない場合はfalse
。public LineMetrics getLineMetrics(String str, FontRenderContext frc)
str
- 指定されたString
frc
- 指定されたFontRenderContext
String
とFontRenderContext
で作成されたLineMetrics
オブジェクト。public LineMetrics getLineMetrics(String str, int beginIndex, int limit, FontRenderContext frc)
LineMetrics
オブジェクトを返します。str
- 指定されたString
beginIndex
- 次の初期オフセット: str
limit
- 次の終了オフセット: str
frc
- 指定されたFontRenderContext
LineMetrics
オブジェクト。public LineMetrics getLineMetrics(char[] chars, int beginIndex, int limit, FontRenderContext frc)
LineMetrics
オブジェクトを返します。chars
- 文字の配列beginIndex
- 次の初期オフセット: chars
limit
- 次の終了オフセット: chars
frc
- 指定されたFontRenderContext
LineMetrics
オブジェクト。public LineMetrics getLineMetrics(CharacterIterator ci, int beginIndex, int limit, FontRenderContext frc)
LineMetrics
オブジェクトを返します。ci
- 指定されたCharacterIterator
beginIndex
- 次の初期オフセット: ci
limit
- 次の終了オフセット: ci
frc
- 指定されたFontRenderContext
LineMetrics
オブジェクト。public Rectangle2D getStringBounds(String str, FontRenderContext frc)
FontRenderContext
内の指定されたString
の論理境界を返します。レディングを含む起点、アセント、有効幅、および高さが論理バウンドの内容です。論理バウンドは常にすべてのテキストを含むとは限りません。たとえば言語やフォントによっては、アクセントのマークがアセントの上、またはディセントの下に来ることがあります。すべてのテキストを囲む、目で確認できるバウンディング・ボックスを取得するには、TextLayout
のgetBounds
メソッドを使用します。
注: 返された境界は、ベースラインを基準にした座標で表されています(class notes
を参照してください)。
str
- 指定されたString
frc
- 指定されたFontRenderContext
FontRenderContext
で、指定されたString
のバウンディング・ボックスを表すRectangle2D
。FontRenderContext
, createGlyphVector(java.awt.font.FontRenderContext, java.lang.String)
public Rectangle2D getStringBounds(String str, int beginIndex, int limit, FontRenderContext frc)
FontRenderContext
内の指定されたString
の論理境界を返します。レディングを含む起点、アセント、有効幅、および高さが論理バウンドの内容です。論理バウンドは常にすべてのテキストを含むとは限りません。たとえば言語やフォントによっては、アクセントのマークがアセントの上、またはディセントの下に来ることがあります。すべてのテキストを囲む、目で確認できるバウンディング・ボックスを取得するには、TextLayout
のgetBounds
メソッドを使用します。
注: 返された境界は、ベースラインを基準にした座標で表されています(class notes
を参照してください)。
str
- 指定されたString
beginIndex
- 次の初期オフセット: str
limit
- 次の終了オフセット: str
frc
- 指定されたFontRenderContext
FontRenderContext
で、指定されたString
のバウンディング・ボックスを表すRectangle2D
。IndexOutOfBoundsException
- beginIndex
が0より小さいか、limit
がstr
の長さより大きいか、またはbeginIndex
がlimit
より大きい場合。FontRenderContext
, createGlyphVector(java.awt.font.FontRenderContext, java.lang.String)
public Rectangle2D getStringBounds(char[] chars, int beginIndex, int limit, FontRenderContext frc)
FontRenderContext
内の指定された文字の配列の論理境界を返します。レディングを含む起点、アセント、有効幅、および高さが論理バウンドの内容です。論理バウンドは常にすべてのテキストを含むとは限りません。たとえば言語やフォントによっては、アクセントのマークがアセントの上、またはディセントの下に来ることがあります。すべてのテキストを囲む、目で確認できるバウンディング・ボックスを取得するには、TextLayout
のgetBounds
メソッドを使用します。
注: 返された境界は、ベースラインを基準にした座標で表されています(class notes
を参照してください)。
chars
- 文字の配列beginIndex
- 文字配列の開始オフセットlimit
- 文字配列の終了オフセットfrc
- 指定されたFontRenderContext
FontRenderContext
で、指定された文字配列のバウンディング・ボックスを表すRectangle2D
。IndexOutOfBoundsException
- beginIndex
が0より小さいか、limit
がchars
の長さより大きいか、またはbeginIndex
がlimit
より大きい場合。FontRenderContext
, createGlyphVector(java.awt.font.FontRenderContext, java.lang.String)
public Rectangle2D getStringBounds(CharacterIterator ci, int beginIndex, int limit, FontRenderContext frc)
FontRenderContext
内の指定されたCharacterIterator
でインデックスが付けられた文字の論理境界を返します。レディングを含む起点、アセント、有効幅、および高さが論理バウンドの内容です。論理バウンドは常にすべてのテキストを含むとは限りません。たとえば言語やフォントによっては、アクセントのマークがアセントの上、またはディセントの下に来ることがあります。すべてのテキストを囲む、目で確認できるバウンディング・ボックスを取得するには、TextLayout
のgetBounds
メソッドを使用します。
注: 返された境界は、ベースラインを基準にした座標で表されています(class notes
を参照してください)。
ci
- 指定されたCharacterIterator
beginIndex
- 次の初期オフセット: ci
limit
- ci
の終了オフセットfrc
- 指定されたFontRenderContext
FontRenderContext
で、指定されたCharacterIterator
内のインデックス付き文字のバウンディング・ボックスを表すRectangle2D
。IndexOutOfBoundsException
- beginIndex
がci
の開始インデックスより小さい場合、limit
がci
の終了インデックスより大きい場合、またはbeginIndex
がlimit
より大きい場合FontRenderContext
, createGlyphVector(java.awt.font.FontRenderContext, java.lang.String)
public Rectangle2D getMaxCharBounds(FontRenderContext frc)
FontRenderContext
で定義された、最大の境界を持つ文字の境界を返します。
注: 返された境界は、ベースラインを基準にした座標で表されています(class notes
を参照してください)。
frc
- 指定されたFontRenderContext
Rectangle2D
。public GlyphVector createGlyphVector(FontRenderContext frc, String str)
Font
内のUnicode cmapに基づいて文字からグリフに1対1にマッピングすることによって、GlyphVector
を作成します。このメソッドではマッピング以外の処理を行いません。このため、アラビア語、ヘブライ語、タイ語、およびインド語派の言語などの、再配置、整形、および合字の置換えが必要な言語ではこのメソッドを使用できません。frc
- 指定されたFontRenderContext
str
- 指定されたString
String
と指定されたFontRenderContext
で作成された新しいGlyphVector
。public GlyphVector createGlyphVector(FontRenderContext frc, char[] chars)
Font
内のUnicode cmapに基づいて文字からグリフに1対1にマッピングすることによって、GlyphVector
を作成します。このメソッドではマッピング以外の処理を行いません。このため、アラビア語、ヘブライ語、タイ語、およびインド語派の言語などの、再配置、整形、および合字の置換えが必要な言語ではこのメソッドを使用できません。frc
- 指定されたFontRenderContext
chars
- 指定された文字配列FontRenderContext
で作成された新しいGlyphVector
。public GlyphVector createGlyphVector(FontRenderContext frc, CharacterIterator ci)
Font
内のUnicode cmapに基づいて指定された文字からグリフに1対1にマッピングすることによって、GlyphVector
を作成します。このメソッドではマッピング以外の処理を行いません。このため、アラビア語、ヘブライ語、タイ語、およびインド語派の言語などの、再配置、整形、および合字の置換えが必要な言語ではこのメソッドを使用できません。frc
- 指定されたFontRenderContext
ci
- 指定されたCharacterIterator
CharacterIterator
と指定されたFontRenderContext
で作成された新しいGlyphVector
。public GlyphVector createGlyphVector(FontRenderContext frc, int[] glyphCodes)
Font
内のUnicode cmapに基づいて文字からグリフに1対1にマッピングすることによって、GlyphVector
を作成します。このメソッドではマッピング以外の処理を行いません。このため、アラビア語、ヘブライ語、タイ語、およびインド語派の言語などの、再配置、整形、および合字の置換えが必要な言語ではこのメソッドを使用できません。frc
- 指定されたFontRenderContext
glyphCodes
- 指定された整数配列FontRenderContext
で作成された新しいGlyphVector
。public GlyphVector layoutGlyphVector(FontRenderContext frc, char[] text, int start, int limit, int flags)
GlyphVector
オブジェクトを返します。アラビア語やヒンディ語などの複雑な文字では、完全なレイアウトが必要です。ほかの文字のサポートはフォントと実装で決定されます。
レイアウトを決定するためにはBidi
による双方向分析が必要です。また同一方向に記述されるテキストだけがレイアウト可能です。記述方向はフラグのパラメータで示されます。LAYOUT_RIGHT_TO_LEFTは右から左に記述されることを示し(アラビア語やヘブライ語など)、LAYOUT_LEFT_TO_RIGHTは左から右に記述されることを示します(英語)。
さらに、アラビア語の整形などでは、最初の文字と最後の文字を正しく整形するためにコンテキストが必要です。指定範囲外のバッファのデータが有効なデータでない場合があります。フラグ・パラメータにLAYOUT_NO_START_CONTEXTおよびLAYOUT_NO_LIMIT_CONTEXTを追加すると、開始位置より前のデータ、終了位置より後のデータをコンテキスト検査の対象外にできます。
これ以外のフラグ・パラメータの値はすべて予約されています。
frc
- 指定されたFontRenderContext
text
- レイアウトするテキストstart
- GlyphVector
で使用するテキストの開始位置limit
- GlyphVector
で使用するテキストの終了位置flags
- 先に述べた制御フラグGlyphVector
。テキストがもっとも見やすくなるようにグリフが選択、配置されるArrayIndexOutOfBoundsException
- 開始位置または終了位置が範囲外の場合Bidi
, LAYOUT_LEFT_TO_RIGHT
, LAYOUT_RIGHT_TO_LEFT
, LAYOUT_NO_START_CONTEXT
, LAYOUT_NO_LIMIT_CONTEXT
バグまたは機能を送信
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