IPv6: Routing


ルーティング

注意事項

OSPF や BGP などのルータIDを必要とする routing protocol では、 IPv6環境でもルータIDとして IPv4 アドレスを使う必要がある。 また、各 routing protocol 毎に IPv6 対応版が存在する。

名称 IPv4 IPv6 IPv6 RFC
Static Routing
Default Route 使用可能 使用可能
Unicast IGP
RIP RIPv1 未サポート
RIPv2 RIPng RFC2080
OSPF OSPFv2 OSPFv3 RFC2740
IGRP IGRP 未サポート
EIGRP EIGRP EIGRPv6
ISIS ISIS ISISv6
Unicast EGP
BGP BGP MP-BGP(BGP4+) RFC4760, RFC2545
Multicast
PIM PIM PIM

スタティック・ルーティング

デフォルト・ルートの表記は IPv4 では 0.0.0.0/0 , IPv6 では ::/0 。

スタティック・ルートで隣接ノードを設定するときは、リンクローカルアドレスを指定することが推奨されている。 リンクローカルアドレスはセグメントが異なると重複することがあるので、必ず物理インターフェイスも設定する必要がある。

[Cisco社のiOSにおける設定例]
誤: ipv6 route 2001:db8::1/64 FE80::FFFD  (IPアドレスだけが指定されているので)
正: ipv6 route 2001:db8::1/64 FE0/1 FE80::FFFD  (物理インターフェイスとIPアドレスが指定されているので)

unicast用のIGPとEGP

RIPng

OSPFv3

OSPFv3 は OSPFv2 の IPv6 対応バージョンである。 中規模から大規模なネットワークに対応できる。

EIGRP for IPv6

EIGRP for IPv6 は EIGRP の IPv6 対応バージョンである。 「RIPよりもスケーラビリティがあり、OSPFよりも管理が容易である」 ようにCisco社が開発した。

ISIS for IPv6

ISIS for IPv6 は IS-IS の IPv6 対応バージョンである。 OSPF と同じリンクステート型プロトコルであるが、OSPFよりも柔軟な設計ができる。

日本では OSPF が主流であり、IS-ISはほとんど使用されていない。

MP-BGP (BGP4+)

MP-GP (MultiProtocol BGP) は EGP の一種であり、BGP のマルチプロトコル対応バージョンである。

MP_REACH_NLRI と MP_UNREACH_NLRI というパス属性が追加されたことで アドレスファミリーの識別が可能になり、 IPv4 以外の情報(IPv6 やその他のプロトコル)が取り扱えるようになった。

IPv6環境であっても、ルータIDにはIPv4が用いられる。 トランスポート部分にIPv4を利用していても IPv6 の経路情報を交換できる。

MP-BGP は、ネクストホップにゴローバルユニキャストアドレスとリンクローカルアドレスを使用できる。