Java(TM) SE 6でのCORBAサポートの公式仕様
仕様の参照
Java(TM) Platform, Standard Edition (Java SE) v.1.6.0 ORBのコンパイル時に適用される仕様は次のとおりです。これらのリンクから正しい仕様を参照できない場合は、OMGがURLを変更した可能性があるので、正しい仕様を検索するためにwww.omg.orgにリンクしてかまいません。
上記に記載したのは、このドキュメントで参照されている仕様だけです。
サポートされている仕様の詳細
Java(TM) SE 6のORBでは、現在のところ、上記の仕様のすべてが実装されているわけではありません。サポートされているセクションは次のとおりです。
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CORBA 2.3.1の第1 - 3章および第6 - 9章
- 改訂されたIDLからJava言語へのマッピング、セクション1.21.8.2、orb.propertiesファイル。
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CORBA 2.3.1の第4章。ただし、一部の内容が、ポータブル・インタセプタ仕様の以下のセクションで置き換えられています。
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セクション4.2.3.5 destroy
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セクション4.5.2 CodeFactoryおよびPICurrentが必要
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register_initial_referenceの更新としてのセクション4.5.3.4
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CORBA 2.3.1の第5章。ただし、ポータブル・インタセプタ仕様の以下のセクションの更新が優先されます。
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5.5.2 StringSeqおよびWStringSeqが必要です。これにより、次のクラスがorg.omg.CORBAに追加されます。
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StringSeqHolder
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StringSeqHelper
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WStringSeqHolder
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WStringSeqHelper
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CORBA 2.3.1のセクション10.6.1および10.6.2 (リポジトリIDに対してサポートされる)。
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CORBA 2.3.1のセクション10.7 (TypeCode APIに対して)。
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CORBA 2.3.1の第11章「Portable Object Adapter (POA)」。ただし、ポータブル・インタセプタ仕様の以下のセクションの更新が優先されます。
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セクション11.3.7。POAはすべてのポリシーを保持しなければならない
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セクション11.3.8.2。POAはすべてのポリシーを保持しなければならない
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セクション11.3.8.26。POA::idが必要。
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CORBA 2.3.1の第13章および第15章(GIOP 1.0、1.1、および1.2の定義)。Java SE 6のORBでは、すべてのバージョンのGIOPが完全にサポートされますが、セクション15.8および15.9で定義されている双方向GIOP機能は例外的にサポートされません。
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Interoperable Naming Serviceの仕様はすべてサポートされています。
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ポータブル・インタセプタ・セクション13.8 (新しいCoderおよびDecoderインタフェース)と、第21章全体(インタセプタの仕様)。
- 改訂されたIDLからJava言語へのマッピング仕様(ptc/00-11-03)のセクション1.21.8は、IDLからJava言語へのマッピング仕様(ptc/00-01-08)の内容から変更されました。
ツール
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IDLからJavaへのコンパイラ(idlj)は、次に準拠しています。
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CORBA 2.3.1の第3章(IDLの定義)
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CORBA 2.3.1の第5章および第6章(Value型のセマンティックス)
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CORBA 2.3.1のセクション10.6.5 (プラグマ)
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IDLからJavaへのマッピング仕様
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改訂されたIDLからJavaへのマッピング仕様のセクション1.12.1「local interfaces」
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JavaからIDLへのコンパイラ(rmicのIIOPバックエンド)は、次の仕様に準拠しています。
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CORBA 2.3.1の第5章および第6章(Value型)
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JavaからIDL言語へのマッピング仕様。IDLからJava言語へのマッピング仕様のセクション1.21を暗黙的に参照
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-idlフラグを指定して生成されるIDLは、CORBA 2.3.1の第3章に準拠。